シカマル×いの長編置き場
□友達
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ぃ「はい。これでどうかしらー?」
今の間に選んだ花を束ねて、彼の前に見せてみる。
淡い紫や青紫色の、筒状に咲く沢山の小花と、
オレンジ色をした可愛らしい一重咲きの花。
ぃ「このいっぱい咲いてる紫の花は<乙女キギョウ>といって、花言葉は【感謝】。
もう一種類は<細葉百日草>っていって、【友への思い】って花言葉なのよー。
どう?ピッタリじゃない?」
「…!うん!うん!すごく気に入ったよ!どうもありがとう!」
とても嬉しそうに花束を受け取る様子を見て、私も満足げに頷いた。
ぃ「どういたしましてー!それと、もう一本…これはあなたに」
そっ…と、黄色い花びらが幾重にも重なった華やかな花を、彼に手渡す。
「僕に…?」
ぃ「ラナンキュラス。【魅力的】って意味があるのよー。
たとえ、どんな事があっても、あなたにはあなたの魅力があるわ。
それに気づいた人は、あなたにとって本当の友達になるはずよ?…その、あなたの親友のようにねー!」
彼は、照れを隠すように小さく頷く。
「ありが…とう。すごく嬉しいよ…僕、このお店に来て良かったよ!」
それを聞いて、私も嬉しくなった。
誰かに喜ばれるのって…なんて気持ちが良いのかしら!
ぃ「だからねー、私達も…今から友達よー!」
そう言うと、彼は一瞬驚いたように目を見開いたが、すぐに笑顔になり、
チ「うん!よろしくね、僕は秋道一族のチョウジっていうんだ!」
ぃ「私は山中いのよ。
その親友さんにもよろしく言っといてねー?
それじゃ…また来てね!」
チ「うん!また来るよ、ありがとう!」
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