シカマル×いの長編置き場

□友達
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「ほ、本当に?ありがとう!」


言った途端に、ぱあっと顔を明るくして喜ぶ彼を見て、笑顔で頷く。


ぃ「ええ、どれがいいかしらー?」


色とりどりの花を前に聞いてみると、どうやらどれにするか迷っているようだった。


ぃ「誰に贈るとか、詳しく教えてくれれば私が選んであげるわよー?」

「え…えーっとね。僕の友達が今日誕生日だから、プレゼントでポテトをあげようと思ったんだけど、
それだけじゃつまんないから、花を添えようと思ってるんだ」


彼は嬉しそうに言った。

ポテトと花は正直合わない気もするけど、まぁいいわ…


ぃ「ふーん、いいわねー。その子とはどうやって知り合ったの?」


より良い贈り物を選ぶ為、先程より詳しく聞いてみる。


「僕、前に忍者ごっこで仲間外れにされた事があるんだけど、その時に僕の事をかばってくれたんだ。
それからは、一緒にお菓子を食べたり、雲を見たりするようになって…
親友になったんだ!」

ぃ「…!」


へへっと笑いながら「僕、あいつには感謝してるんだ」と話す彼が、
なんだか以前の自分と重なって見えて思わず微笑んだ。


ぃ「へぇ…素敵な出会いじゃなーい!
私も、ちょっと前までいじめを受けてたのよねー…
でも、その彼みたく、助けてくれた男の子がいたのよ。お礼を言わずじまいで会えて無いんだけどねー」


そう言うと、彼は「僕達似た者同士だね」と笑った。私も笑った。



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