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□クロコダイル1
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高そうな社長椅子(正式名は知らないが社長っぽい黒い椅子)に座って、書類に目を通すクロコダイル。
そんな彼の後ろで、ぐるぐると歩き回る私。


「…おい、さっきから何うろちょろしてんだ」


目障りだ、とクロコダイルは煙を吐きながら言った。
嘘つけ。背中に目なんか無いくせに!


「クロコダイルの隙を探してるの」

「あァ?」


ギロリ、と爬虫類のような瞳が私を捕らえる。


「俺の隙をついて、何をやらかすつもりだ?」

「うーん…秘密」

「クハハ…まさかそのオモチャで何かしようってわけじゃねェだろうな」


そう言って、クロコダイルは私の右手に握られたものを指差す。


「ばれたか。これ、ピコピコハンマーっていうオモチャなの」


私は、自分の左腕をハンマーで殴る。
ピコッと間抜けな音がした。


「これを使って貴方と遊ぼうと思って」

「なんで俺がそんなくだらねぇことに付き合わなきゃなんねェんだ」

「だって…最近クロコダイル忙しくて、全然私に構ってくれないでしょ」


寂しいよ、とわざとらしい上目遣いでクロコダイルを見つめる。
クロコダイルは眉間に皺を寄せたが、すぐにハァーと長い溜息を吐いた。


「チッ…仕方ねェ、少しだけだぞ」

「嬉しい!ありがとう!」

「で、どんな遊びだ」


葉巻を灰皿に押しつけたクロコダイルに、私は満面の笑みで答える。


「私がこれで貴方の頭を殴るから、貴方は殴られたら“いてっ”って言うの」

「却下」








‐鰐鰐パニック!‐

ちなみにボーナスゲームもあって…

…もういい。明日は1日お前に構ってやるから、今日は静かに本でも読んでろ

わぁ!クロコダイル大好きっ!



END
 
 

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