Dream =Short=

□Favorite
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どこか遠い目をしているヨハンと、幸せそうにエビフライを頬張る十代。

そんな両親を交互に見やりながら、ジュダはふと自分の取り分の皿に視線を落とした。


「…まま」

「ん?何だジュダ…って、お前全然食ってないじゃん」

「ホントだ。どうしたジュダ?気分でも悪いのか?」

「…これ、あげる」


そう言って、ジュダは自分の皿を十代の方へ押しやった。

突然の息子の行動に、十代とヨハンは首をかしげる。


「ど、どうしたんだ?美味しくなかったか…?」

「…もしかして、ママがパパのエビフライ取ってるから気をつかってるんじゃ…」

「じゅ、ジュダ!!そんなことしなくていいから!!俺はいいから、ジュダも食べよう、な!?」

「……十代、その扱いの差は何だ」



半ばジト目になる旦那を放置して、十代は皿をジュダの方に置き直す。

ジュダは何かを考えるように皿を見つめ……ナイフとフォークを器用に使い、尻尾と身を切り分けた。






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