Dream =Short=
□Favorite
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頭に疑問符を飛ばしていると、隣でくすくすと笑い声がした。
「そういえば先生は知らなかったわね。ジュダのそれ」
「え?ティリアさん…?」
「いつものことだから、気にしてなかったな。すいません」
「ルクティス君も…どういうこと?」
『いつものメンツ』であるティリア、ルクティスが笑う。
ジュダに放り込まれたエビフライの身にフォークを差しながら、アレスも苦笑した。
「ジュダはエビフライの尻尾が好きなんだ」
「しっ…ぽ…?」
「Yes. 俺の皿も、ほらね」
「あ」
アレスの皿のエビフライも、尻尾だけが綺麗になくなっていた。
どうやらアレスの皿に身を放り込む際、同時に尻尾だけ奪っていったらしい。
「尻尾が好きって…変わってるね。尻尾を残す人はよくいるけど…」
「ほーはぁ?」
「ジュダ、口に入れたまましゃべらないの」
「ふぁーい」
「…ティリア、ジュダのお母さんみたいだな」