ショート劇場

□御堂さんがイジワルな理由
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「御堂さん、上がりましたよ?」

腰にタオルを巻いて、着替えを取るついでに声を掛けると、御堂さんがベッドの上で手招きする。

「何ですか?」

「いい物を見付けたから、眼を閉じてみろ」

疑問に思いながらも、ベッドの横に腰掛け眼を閉じる。

御堂さんが移動する度に、軽くスプリングの音が響き、腕に温かい感触が伝わる。

すると御堂さんの手とは別の、冷たい感触が皮膚に巻き付く。

「御堂さん?・・・うわっ!」

名前を呼びながら、恐る恐る眼を開けると、いきなり腕を引っ張られる。

「何なんですか!?」

後ろ手に腕を拘束され、膝立ちでマットに頬を埋めて聞いた。

「溜め込んだ物を、試しに使用して、必要か調べようと思ってな」

「溜め込んだ物って・・・」

サーと血の気が引いていく。

裸で拘束。溜め込んだ物。

「玩具だが?」

「イヤだー!!絶対イヤです!!」

ベッドから立ち上がろうにも、御堂さんが押さえ付けて逃れられない。

「君なら大丈夫」

「大丈夫じゃない!あっ・・・」

背中に液体を流され、御堂さんがそれをなぞっていく。

「ヤダ・・・。御堂さん・・・」

その液体は段々と熱を持って来て、背中が熱くなってくる。

「これは、温感ローションみたいだな」

御堂さんはローションを一掬いして、タオルを剥ぎ取った下半身の穴に塗り付けた。

「熱いか?」

「熱いです・・・。だから止めて下さい・・・」

穴の縁をなぞり、ひくつく場所に、トロトロとボトルの中身を空けていく。

それを指先で広げた穴にも流し込み、溢れた液体は大腿や下半身のモノも濡らしていく。

「やぁ・・・、っう・・い」

「これが、いいのか?」

「違っ・・・。あっ、熱・・・くて・・・」

グニュと擦り付ける様に、御堂さんは中を掻き混ぜた。

ローションを塗られただけなのに、身体が火照り濡れた場所も熱く滾る。

「そうだ。これもあるぞ」

御堂さんが手にしたのは、皮ベルトの貞操帯だった。

「それは・・・、イヤ・・・。お願い・・・孝典さん・・・止めて・・・」

力無く首を振って抵抗するが、両手が縛られていては止める事も出来ない。

「うぅ・・・」

ローションのせいで熱いモノに、皮のベルトの冷たさが過敏に反応する。

けれど締め付けられた御蔭で、達する事も出来ない。

それなのに、いつの間にか玩具が、ベッドの上に大量に溢れていた。
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