ショート劇場
□御堂さんがイジワルな理由
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大晦日を迎える前の週末の日に、大掃除をする事になった。
「取り合えず、これでよしっと・・・」
ゴミ袋の口を閉じて、玄関に固めて置いておく。
そして寝室の片付けをしている、御堂さんの元に向かう。
「御堂さん。こっちは終わりましたよ?」
「そうか・・・。ここはまだ手が掛かるから、先に汗でも流してこい」
「手伝いましょうか?」
時間が掛かるならシャワーを浴びる前に、手伝たいと申しでるが必要ないと言う。
「後で手伝って貰うから、今はいい」
「あとですか?分かりました。じゃあ先に、シャワー貰いますね」
それだけ言って、寝室を出て行く。
「確かに・・・。君に手伝って貰わないと、分からない物だからな・・・」
そんな呟きは、耳まで届かなかった。