ショート劇場

□sing a song
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来るべき新年会と称した会社のカラオケ大会で、歌を一人一曲を歌おうと言う話しになり

御堂は悩んでいた。

「適当に歌えばいいだろ?」

自宅で寛ぎながら言うと、御堂は頭を振る。

「クラシックしか聞かないから、最近の歌は知らないんだ・・・」

コンポの横には、確かにクラシックのCDしか並んでいない。

「佐伯は何を歌うんだ?」

「ドラ〇もん」

御堂は驚いた顔をすると、真剣に聞き返す。

「・・・冗談だよな?」

「当たり前だ」

本気に思われたのかと内心で呆れながら、会社の鞄を漁り小さな機械を取り出す。

「仕方ない。御堂さんに貸してあげますよ」

「これは?」

「俺が普段使ってる、ミュージックプレーヤー。その中から適当に選曲しろ」

イヤホンを御堂の耳に掛けて再生を押すと、最初は洋楽が流れ始める。

「君は、こんな音楽を聞くのか・・・」

「他にもあるから、歌えそうなのを探すんだな」

軽くボタンの説明すると、御堂はソファーに座り音楽を聞いていく。

その姿を見てから、自室に戻った。
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