ショート劇場
□恋は盲目
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朝から何故か御堂が藤田と話し込む機会が多い。
「ああ。分かった、それでいいが・・・」
断片的に聞こえる御堂と藤田の会話に何故かイライラさせられる。
「でも・・・。これが・・・」
藤田の言葉に御堂が微笑んで喋っている。
「何を話してる?」
我慢が出来ずに問い尋ねるが御堂は何でもないと手を振る。
「また後で聞こう」
「はい!分かりました」
ペコッと頭を下げて藤田は自分のデスクに戻る。
「・・・」
「どうした?佐伯」
「いや・・・」
そうかと答えて御堂も自分のデスクに戻る。
眉間に皺を刻みながら俺も仕事に戻った。