1ページ劇場
□内緒
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《鬼畜眼鏡R 御堂×克哉のGoodEnd後》
本城さんの車に跳ねられて退院すると、御堂さんは過保護になった。
「克哉。ホラッ、口を開けろ」
「孝典さん。自分で食べれます」
鮭の切り身を口に運ぼうとする御堂さんに、断りを入れるが
「いいから、口を開けて」
絶対、楽しんでるよな。
渋々、口を開けると親鳥が小鳥に、餌をあげる様にオカズ等を口に入れる。
「美味しいか?」
「はい。美味しいです」
次々と運ばれるご飯を、モグモグと咀嚼し終わると、今度は・・・
「次は着替えだな」
「孝典さん!自分で出来ます!」
パジャマを脱がしに掛かる御堂さんを、押し退けて自室に戻ったが、鍵を閉める前に中に入られた。
「君は、何か勘違いをしていないか?」
「な、何をです?」
「私は、ただ着替えを手伝うだけだ」
そう言って近付く御堂さん。
けれど口の端が笑ってる。
「絶対、嘘だぁぁぁ!!」
「叫ぶと頭に響くぞ」
「犯されるぅぅぅ!」
「人聞きの悪い事を言うな!」
そしてベッドの上で、取っ組み合って笑い合う。
「君が助かって、本当に良かった」
「孝典さん・・・」
「もう無茶はするなよ」
心配そうに頬に添えられた手に、頬を寄せて答えた。
「はい」
だけど、同じ場面に合えば、オレはまた同じ事をするだろう。
けれど、それは御堂さんに内緒。
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