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□誰が悪い?
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御堂さんに心から身体を抱いて貰ってから、数ヶ月が過ぎた。

週末には御堂さんの家に行くのが、日課になり始めた頃。

「出張ですか?」

「ああ。明日、私だけ向かう事になった」

書類の束を纏めてファイルする御堂さんに、恐る恐る聞いた。

「何日間ですか?」

「明日の朝に出発して、日曜の夜に帰ってくる」

そうなると、この週末は一緒に過ごせないのか・・・。

何故か落胆してしまうオレに、御堂さんは当たり前のように

「だから今日、君を抱く」

「えっ!?」

「聞こえなかったのか?今日、君を抱くと言った」

「でも明日、出張が?」

「君を抱く位、問題はない」

「御堂さん・・・」

「それとも、今したいのか?」

御堂さんの双眸が、オレを捉える。

恥ずかしさで俯いたオレを逃さずに、御堂さんは顎を持ち上げた。

「君はいつになったら、私から瞳を逸らさないようになるんだ?」

「すいま・・、んっ・・はっ・・・」

謝罪の言葉など聞きたくないと言うように、御堂さんは深い口づけを施す。

舌と舌が絡まり、どちらの口にあるのか分からない程に侵していく。

すると下の方で、カチャと音が鳴る。

「・・み・・・どう・・さん?」

「私を誘う、君が悪い」

耳元に囁かれた言葉が、脳内に響く。

「オレ・・が?・・・あっ、・・・うっ、・・・アアッ!」

ベルトが外され下着をずらさずに、御堂さんの指先がオレの下腹部を弄り始める。

薄い涙を浮かべながら、御堂さんを見ると穏やかに微笑んだ。

「やっと私を見たな」

「んあっ!・・あ、あっ!」

ガタッと机に押し倒され、ズボンと下着を脱がされた。

そして御堂さんの口にオレが含まれ、ピチャピチャとした水音が部屋を満たす。

「み・・どう・・さんッ。・・・誰か、・・・来たら、・・うっ・・・はぁ、・・アアッ!」

御堂さんの手が、下から上へと擦り上がる。

それと同時に後ろの穴も、御堂さんの指で広がっていく。

「誰も来ないさ」

我慢出来ずにクチュと白濁した液が、少しこぼれ落ちる。

「もう・・・、ダメ・・」

「まだだ。君一人でいかせない」

オレの先端に指先を差し入れると、御堂さんは自身のを取り出した。

「御堂・・さ・・・ん?」

「どうして欲しい?」

反り立った部分同士を擦り合わされ、堪らずに声がでる。

「う、あっ!!」

それでも御堂さんの指は、先端に入ったままなのでいく事もできない。

「克哉?早く言え。私が欲しいと・・・」

徐々に自身のモノを下にずらし、穴の手前で御堂さんが疼いている。

「欲し・・い・です。御堂・・さん・・・が」

「合格だ」

「アアッ!!アッ、ア、ウアッ!」

ギチギチと締め上げる力を引き裂くように、御堂さんが奥へと突き入れる。

「んっ・・、あっ・・・うぁんっ!」

同時に唇と下を犯され続け、頬に涙が伝う。

オレのお腹の中を熱い異物が上下に動き、内壁を焦がしていく。

「アッ、あっ、んっ、アァーッ!!」

「克哉。そろそろ、いくぞ」

「アッ・・み・・・どう・・さん!」

御堂さんのが果たされる気配と一緒に、オレも精液を放った。

「はぁはぁ」

そして下肢がまだ引き攣くのを、御堂さんはゆっくりと口づけた。

「今日は、まだ終わらないからな」

「えっ!?」

「明後日までの分、君を愛してやる」

御堂さんは先程までのを、序の口だと顔で告げる。

その愛を受けたオレは、明日一人ベッドで死んでいるだろう。


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