1ページ劇場U

□雪月花
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四季を代表するとされている雪月花。

雪のように、滑らかな肌。

月のように、綺麗な存在。

花のように、貴方は俺を惑わせる。

「・・・っ。もう・・・少し、優しく・・・してくれ」

「痛いんですか?」

腰を動かすのを緩めると息を吐きながら微かに頷く。

「どこが?」

薄い涙目で俺を見遣り言える訳ないだろうとぼやく。

「ここですか?」

「ん・・・違っ」

耳朶を舐めると身をよじる。

「それじゃあ、ここ?」

首筋を舐めて御堂を見ると、貴様はバカかと怒る。

「へぇ?俺がバカねぇ?」

「違うのか?」

「それなら本気で当ててやるよ」

「あっっ!!」

自身のモノを引き抜くと、空虚な穴がヒクヒクと何かを求め蠢く。

指で開いた穴を固定すると、俺の舌を差し入れる。

「う、んっ!止め、ろ・・・っ」

「・・・」

湿った中を舌先で突くと、敏感に感じた腰が浮き上がり

御堂のモノが、ぐちゅと液体を零した。

「あぁっ!やめ・・・っっ!」

「・・・。・・・それで誰がバカだって?」

舌を抜いて御堂に尋ねると、朱に染まる顔が悔しげに歪む。

「・・・。君はバカじゃなく、ガキだったな」

「お前は、まだ言うか?」

憮然と頭を掻くと、御堂に呆れながら笑われ

俺の背中に、手が回される。

「もう痛くないから、挿れていいぞ?」

「それでは、お言葉に甘えましょうか」

二度目の挿入は、先程より優しく丁寧にすると

やっぱり物足りないなと笑われる。

雪月花。

雪の肌が、俺で赤く染まり

月が、俺で狂わされ

花の蕾が、艶やかに咲き乱れる。

それを鑑賞できるのは、俺だけ。


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