ショート劇場
□御堂さんが暇な時は?
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オレの恋人は意地悪でもあり、悪戯好きでもある。
ソファーに並んで座り、御堂さんに借りた小説を読んでいた。
オレが好きな作家でもあり、没頭して読み耽っていると
先に違う本を読み終えた御堂さんが、隣からオレの本を眺めている。
「・・・何ですか?」
「いや・・・。あと何ページ位かと思っただけだ」
「あと少しで終わりますよ」
視線を本に向けたまま答えると、徐に立ち上がりオレの前に跪く。
「・・・?」
「そのまま読んでいろ」
御堂さんの行動を気にしながら読むと、いきなりズボンのチャックを下ろされた。
「ちょっと御堂さん!」
「もう少しで終わるんだろ?こっちは、勝手にしてるから気にするな」
「そんな事を言っても、気になります・・・」
片手で隠すと両手で剥がされる。
「隠すな。君がその本を読み終わるまで、愛してやるから」
「そんな・・・」
小さく息を呑んでから、急いでページ数を確認する。
あと残り10ページ。