長編劇場

□Twilight 眼鏡×御堂
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病院から会社に連絡があり、慌て駆け付けると病室で御堂が横たわっていた。

「外傷もないしCTにも異常がないので、起きたらお帰り下さって結構ですよ」

「はい・・・。ありがとうございます」

医師の言葉に安堵の息を漏らして、ベッドの横に椅子を用意する。

「貴方は、俺を殺す気ですか?」

先程までの恐怖感が消え、苦笑混じりに呟く。

電話を受けた時に、不覚にも本気で動揺した。

御堂を失うんじゃないかと、目の前が暗くなった。

今だからこそ笑い話になるが、途中まで走ってここに来た。

シャツの腕で軽く額の汗を拭うと、御堂が身じろぎをする。

「御堂さん・・・。大丈夫ですか?」

「・・・」

俺の声に反応して、瞼をユックリと開ける。

「御堂?」

「君は・・・」

御堂の掠れた声が耳に届く。

「何だ?」

「君は・・・。・・・誰だ?」

「・・・えっ?」

純粋な疑問を投げ掛けられ、御堂の瞳に写る俺が分からない。

「君は、誰なんだ?」

思考が止まり、その問いに答えられなかった。
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