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□朝+説教+墓穴=R18
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「・・・んっ?もう、朝か」



ライフィスは隈をくっきりと作りながら書類と向き合う

第四師団師団長執務室

その部屋で師団長であるリグレットはいない
つまり副官であるライフィス一人だけである

ライフィス用のオフィステーブルで彼は残り僅かな書類にラストスパートをかけた



********************
同時刻


「・・・起きないと・・・」



リグレットは朝陽の光を合図に布団から起き上がる

毎日の朝食を作る彼女は一般家庭と変わらない毎朝を送っていた


オラクル騎士団の総長の副官であり、師団長である彼女がこんな朝を迎えてるとは知り合い以外誰も知らないだろう


彼女はベッドから出るなり、着替えて一階のキッチンで朝食を作り始める

しばらくすると二階から降りてくる足音が聞こえた



「おはよう、姉さん」

「・・・」

「・・はよぅ」


マルセルが元気よく挨拶し、次に低血圧のシンクと眠そうなアリエッタがリビングに入って来た


いつも通りの朝かと思ったが、ある異変に気付く



「マルセル、ライフィスはまだ寝てるのか?」

「あれ、起きてないの?
起きた時にはいなかったよ」



マルセルはテーブルのトーストにバターを塗りながら答える

すると心当たりがあるのか舌打ちし、エプロンを脱ぐ


「チッ、あのバカ・・・」



リグレットはため息をつくとマルセルに片付けを頼むと家を出た



***************



「印鑑押してっと・・・

終わったぁぁ〜!!」



ライフィスは最後の一枚に印鑑を押して、声を上げる
二日間、徹夜で終わらせた書類の闘いが終わり、ライフィスは身体を伸ばす



「何が終わっただと?」

「・・・えっ?



ライフィスはいつも聞き覚えのある声が聞こえた

しかしその声は普段より低く、冷たいものであり
部屋の温度が2℃ほど下がったように感じた



「えっと、怒ってるのか?



ライフィスは危険を感じたのか静かに椅子から立ち上がり、距離を取って彼女の前に立つ

嫌な予感がし、背中の冷や汗は止まらなかった



「当然だ!この赤バカ!」

『ドンッ!ドンッ!』



リグレットの罵声と共に二発の銃声が響く

なのにライフィスの両頬と両足の一発ずつ掠めていた


(じっ・・・実弾



ライフィスは過ぎ去った弾丸に固まってしまっていた。


そして次に待っていたのは彼女の怒りだった



「何が終わっただ!
昨日だけ徹夜だと思ったら、今日までか!?
貴様は昨日、アリエッタが何時まで待ったと思ってる!」

「すいませ「謝るな!
謝るならアリエッタに謝れ!
このヘタレ!
私だって待ってたんだぞ!
久しぶりに夜が空いたから一緒に過ごそうとしたのに!」

(・・・んっ?
待ってた?夜を一緒に?)



ライフィスはリグレットがどさくさに紛れて言った言葉を聞き逃さなかった

とりあえず彼は、
息継ぎなしで言ったのだろう肩で息してる彼女を落ち着かせることにした



「ゴメンな、リグレット
明日からみんな連休だったから俺も休み合わせようとしたくて無理したんだ
何も伝えずにやったのは謝るよ」

「・・・私はいいからアリエッタに謝れ」



その言葉にライフィスは苦笑するとそっと彼女に近寄った



「なんだ、まだ何かあるのか?」



リグレットは怪訝な表情をする
だが、ライフィスは構わず彼女と距離を詰めて抱きしめた。



「なっ!?
おいっ、離せ!///」



腕の中でリグレットは必死に逃げ出そうとするがライフィスは上手く逃がさないようにしており、
そのまま器用に足だけで扉を閉めると
リグレットを抱き上げ、執務室に繋がってる仮眠室に向かう。



「まさか、こんな朝から!?///
ちょっと、降ろして!
ライフィス!///」



リグレットは腕の中で暴れるが、ちゃっかり言葉遣いが地に戻ってると気づかないでいた



仮眠室のベッドに着くとライフィスはリグレットを押し倒し、唇を奪う

短いディープキスを終えるとライフィスは不適に笑みを浮かべる



「昨日の夜、一緒に寝たかったんだろ?」

「ちっ、違うわ!
昨日はアリエッタが・・・」

「じゃあ、さっき一緒に過ごしたかったてのは嘘か?」

「・・・あっ///」



今さら自分がさっき本音を話してしまったのに気付き、顔を赤くさせながら困ったような表情を浮かべる

ライフィスはトドメを刺すかのようにリグレットの耳元で囁いた



「少し遅れたが気持ちよくなろうぜ、ジゼル・・・」

「・・・るーく///」



彼女はスイッチが入ったかのように彼を見つめると二人は再びキスをした



朝の営みはキスを合図に始まった



終わり
更新できなくてホントごめんなさい
 

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