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□新年の言葉よりも・・・
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辺りを見渡せば除夜の鐘を待つ、人々が集まっている
家族やカップルもいた。
そしてここにも五人のグループが神社を訪れた。
「じゃあ僕たちは勝手にするよ」
「僕もシンク達の面倒見るよ」
シンクはアリエッタと手を繋ぎ、人混みの中に消えていき、マルセルも二人の後を追って行った。
「じゃあ俺達も行くか?」
「ええ、離れないようにしなさいよ」
「ああ、もちろん!」
ライフィスとリグレットは腕を組んで人混みの中に行った。
そしてあと一分と迫ったとき、二人は除夜の鐘が見える人気の無いベンチに座っていた。
「あと少しね」
「だな・・・」
二人は待ち遠しく除夜の鐘を待つ。
そして―――
『ゴーン!ゴーン!』
除夜の鐘が鳴り、人々がそれに注目する。
その時、ライフィスは彼女を呼んだ。
「ジゼル・・・」
「何でその名まっ――」
リグレットは振り向こうとした瞬間、ライフィスのキスで言葉が遮られた。
「今年もよろしくな♪」
「馬鹿ルーク/////」
そう愚痴るリグレットだったが表情は嬉しそうだった。
新年の言葉よりも新年のキスが嬉しい彼女だった
終わり☆