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□寂しがりで嫉妬する上司
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ダアトカンパニー
多くの分野と数多くの支店があり、世界レベルの大企業であり、そこには本部のダアトカンパニーと六つの拠点用巨大支店が配下にある。
そして総務部部長であるリグレットの出勤時はとても不機嫌だった。
「おはようございます、部長」
総務部の社内に入ると多くの者が頭を下げる。
部長―――確かに部長だが、総務部では社長扱いだ。
(ムッ・・・そろそろ来るはずなのだが・・・)
エレベーター付近に来ると普段、挨拶に来て一緒にエレベーターに乗る恋人が来なかった。
辺りを探す。
すると入口付近から黄色い声が上がった。
そちらに顔を向ける。
そして自然に眉間にシワが寄る。
「ライフィス副部長〜」
「おはようございます!」
「分かった
分かったから退いてくれ!」
制服を来た女性社員一同に囲まれ、茶髪の長髪だけが見えた。
リグレットはため息をつき、エレベーターに乗る。
「ハァ〜、
わかってはいるが・・・」
リグレットの恋人のライフィスは副部長であり、右腕的存在である。
だが彼は非常にモテる。
バレンタインの日は両手いっぱいにチョコを抱えながら、リグレットの執務室に逃げ込み程だ。
(わかってはいるがな・・・)
少し嫌な出勤になったリグレットであった。
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