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□クリスマスの幸せ
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ダアトのある家にて・・・



「「乾杯〜!」」



それぞれのコップが音を鳴らせ、食事の始まりを教えた。



「あっ、コレいいね
ライフィスの料理イケるね

マルセル、マヨネーズ取って」


「おいしい!
さすが姉さんの料理!
シンク、ソース取って」



シンクとマルセルが素晴らしいテーブルマナーを駆使し、次々と料理を食べて行く。


そんな二人をライフィスは呆れた表情で見ていた。



「お前らな〜、
味わって食ってるか?」



ライフィスの言葉に一瞬行動が止まる。
そして二人してコクリと頷くと食事を再開する。

ライフィスはため息をついた。



「ライフィス、お魚取って」


「ああ、ほらよ」


「ありがと・・・
リグレットとライフィスの料理おいしいよ」



アリエッタはニッコリと礼を言う。

そんな笑顔にライフィスは先程の二人とは違い、嬉しくなった。

するとキッチンからワインとグラスを持ったエプロン姿のリグレットが現れた。



「ワイン持って来たが、
飲むか?」


「グラス二つ持って来て、よく言うぜ
もらうよ」



リグレットはエプロンを外し、椅子に座る。

そして二つのグラスに赤紫の液体が注がれる。



「じゃあリグレット」



ライフィスはグラスをリグレットに向ける。
それに気づいたリグレットもグラスを向けるが、止めるように右手の掌をライフィスに向けた。



「いきなりどうした?」



ライフィスはわけがわからず首を傾げる。
リグレットはクスリと笑みを浮かべた。



「今日ぐらい、いいだろう?
'ルーク'」



リグレットの言葉にルークはポカンと驚きの表情を浮かべたが、すぐに笑みが浮かんだ。



「そうだな・・・
そうしようかな'ジゼル'」

「なっ!///
その名で呼ぶな!///」


「なんでだ?
俺がよくて、お前がダメなんて不公平だぞ?」


「・・・分かった
今日だけだからな!///」


思わぬ反撃にリグレットは赤くしながら了承した。
そんなリグレットをライフィスは、してやったりと言ったかのように笑っていた。



「「乾杯」」



二人はクリスマスの祝杯をあげた。




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