だ ぶ る
□24.5話〜24話その後〜
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「私だって…女の子だもん…」
ソファーに座った亜樹子が言う。
「…おい、亜樹子ー。まだいじけてんのかよ」
翔太郎はテーブルの上にコーヒーを置いてやった。
「ほら、飲めよ」
コーヒーから目線をそらして、亜樹子が答える。
「いらない、今はそういう気分じゃないの!」
翔太郎はため息をついた。
「あのなー、何時までも同じことをそう言ってたって、事態は変わんねえんだからな」
「なによー、それらしいこと言っちゃって!」
その後に小さく「ハーフボイルドのくせに…」と亜樹子が言ったのを、翔太郎は聞こえなかったことにして、また宥めるように続けた。
「あー…まあ、亜樹子の男装も似合ってたんだからいーじゃねえか!イ〇パラの堀北〇希みたいだったぜ」
ニコニコしながら言う翔太郎に対して亜樹子は顔をしかめた。
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