だ ぶ る

□家出少女
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椅子に座っていた亜樹子が立ち上がり、その女の子に問いかけた。

「お嬢ちゃん、依頼かしら?」

すると、その女の子は亜樹子を突き飛ばし、俺の座っているソファーの前まで足音をたてながら歩いて来た。 
何なんだ、この女は。

「ちょっと、あんた!探偵っていうのは何処にいるの!?」

おっと…こういう時は、ハードボイルドにっ…と。

「…げほん、鳴海探偵事務所のハードボイルド探偵とは、俺のことだが?」

ひとつ咳払いをしてから俺は答えた。


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