過去拍手文

□欲張り交換
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眠らないと死んじゃう。
声が出せなきゃ「好き」って言えない。
足がなくっちゃテニスが出来ない。
テニスをやってなきゃ、ブンちゃんに出逢えない・・・。
「珍しく難しい顔してんな」
「ブンちゃんが人間になる為に、何か一つえいきゅーに失うとしたら何にする?」
「永久かー…って俺は人間だ!」
「例えばのはなC。言っとくけど、大事なモノじゃないとダメだからね!」
「じゃー別に俺は人間にならなくても良いや」
「Aぇー!俺が人間で、ブンちゃんが人魚だったとしても!?」
「メルヘンな設定だな。そんならお前が人間の科学技術を駆使して海の世界に来い」
「ブンちゃんって、欲張りだー」
「悪い?」
「ううん、天才的!」
そっかー、科学技術かー。金かかりそー。
跡部に頼めば何とかなるかな?
「ちなみにお前が人魚で、俺が人間だったら何我慢するんだよ?」
「うーんとねー…無理だね」
「人のこと言えねぇじゃん!」
「だって全部がブンちゃんに繋がって行くんだよ?羊とかなら我慢できるかなって思ったんだけど、ブンちゃんと一緒に美味Cねって言えなくなると思うと…ねえ?」
「…お前ってホント、恥ずかしいっていうか、可愛いっていうか」
「大事なことじゃん!」
「ハイハイ。俺が人間でも、科学技術でお前に会いに行ってやるよ」
「やったー!ブンちゃん大好き!!」
ほら、今考えてることだって、声がなくっちゃ伝わらない。
「海の世界にもテニスってあるかなー?」
「…あるんじゃねえの」
「きっとね、人魚の俺は陸海合同テニス大会でブンちゃんに一目惚れするんだ!」
「……へえ」


E.

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