special

□唇までの数センチ
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甘くって長くって、一人で食べても二人で遊んでも楽しくて。一本ずつだと美味しさ長持ち、束で食べてゼータク気分。あああと、チョコの部分だけ口のなでで溶かして、プリッツ状にして食べんのもEよね!
「いつになくハイテンションだな」
「だって今日はポッキーの日だよ!お菓子の名前が付いた日が認定されるなんて、マジスゲーよ!!」
「プリッツも忘れてやんなよ。つか、そんなもん製菓会社の陰謀だろぃ」
「でも、パイの実の日ーとかキットカットの日ーとかあんま聞かないじゃん」
だからやっぱりポッキーってスゲーよ!
「ということで、今日はブンちゃんに苺ポッキーをプレゼント!!」
「プレゼントしといて、自分で開けんなよ」
「ポッキーゲームすんの。負けねぇ!」
「あー、お前が用意したポッキー二人で食うんなら、コレはいらねぇよな?」
ブンちゃんが背中から取り出したのは。
「ムースポッキー!!」
普通のよりちょっと高くて、フワフワで甘い、俺の大好物!!
「いる!ブンちゃん、大好き!!」
「それは俺が好きなのか、ポッキーが好きなのか微妙だぞ」
「Aと……ブンちゃんの方が好き?」
「間があった上に疑問形だな。よしもうコレはお預け」
サッと背中に引っ込められた俺のムースポッキー・・・。
「んぐ!?」
「苺ポッキーでゲームに勝てたら、ムースポッキーもやるよ」
ポッキーの端と端をくわえて、睨みあいっこ。
チョコ側の先端は俺っ側。
なんだかんだで優Cなあ〜なんて思ってたら
「スタート!」
長くて甘くて、好きな人とのチューの口実にも出来て。
やっぱポッキーってEよね!


E.

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