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□Aの追跡
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ゲームセンターから出て、二人は喫茶店に入って行った。自分も入るべきか躊躇してる間に、二人が窓際に来たので慌てて隠れた。
のが十分前。メニューが運ばれてからブン太はずっと悩み続けている。
丸井先輩、チャッチャと決めて下さいよ。
対する少年はニコニコとブン太を待っている。短気な自分にはとても真似出来ない芸当だ。
赤也が痺れを切らした頃、ようやく決まったようで、ウェイトレスにメニューを返している。
悩んだワリに三つも食うんスか!?
大食いなのは知っていたが、三つ頼むならさほど悩む必要は無かったのでは?
しかし少年は全く気にする様子もなく、美味しそうに自分のケーキを食べている。
赤也に観察されているとは露知らず、ブン太少年の口元に付いたクリームを指で掬うと自分の口までもって行き、なんのためらいもなく舐めた。
ワケわかんねぇ。
親子じゃあるまいし。
笑い合う二人の姿に赤也は頭を抱えた。
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