† sin1 (短篇小説)
□空の青 海の碧
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エリクに抱き上げられ、膝の上に向かい合わせに座らされた。
エリクの瞳を、じっと見つめる。
エリクの瞳は、空の青
違う人みたいだ。
「いやなら、コンタクト外すよ」
「うん」
エリクの唇に、キスをする。
いつものエリクの唇
「やっぱりいい、このままで」
エリクの髪は、太陽の色
金色の 、髪に触れる。
いつもの、エリクの髪
金の髪
青い瞳
いつもと違うエリク
エリクの手が、肌に触れる。
いつもと同じ、エリクの手の感触
「へソン、力抜けよ」
いつもと同じ、エリクの言葉
いつもと同じ、俺の中にいる、エリクの熱さ
「エリク 、もう・・・・」
「いいよ、いけよ」
「やっぱり、いやだ 」
「エリク、目を閉じて」
青い瞳を閉じたエリクは、いつものエリク
いつものエリクに抱かれて、果てる。
目を開けた、エリクの唇に、キスをする。
エリクの瞳は、海の碧
2009年01月11日(Sun)