ちょうへん。
□お砂糖LIFE! 02
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ざわざわと
授業をおえた生徒が門から吐き出されるように出てくる。
それをぼぅっと眺めつつ
俺はある人を待っていた。
待っているというのは、
昨日あるメールが届いたからである。
登録したての、真新しい人から。
なんとなく慌ててひらくと、
彼らしい、
関西弁の文面で、
『今日のお礼をしたいから、
明日の放課後空いてる?』
という内容だった。
俺は何故かよく分からない感情になり
急いで返信を打っていた。
『空いてる。』
ただ、その一文。
その後のメールのやり取りの末、
『放課後、4時ごろに学校の門の前で。』
ということになった。
だから、今
門の前でその人を待っているわけだが。
「・・・おせー」
なかなか目当ての人は来ず、
弟のフェリシアーノが
一緒に帰ろうとだだをこねたのが
ずいぶん前のことのように思えた。
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