short novel

□Dubbio 前編
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 〜ボンゴレ本部〜
 
 ボスの執務室の前に着き、扉を軽くノックし、部屋の主に声をかける

「ボス、書類をお持ちしました」

 私がそう言うと書類と格闘していたボスがゆっくりと顔を上げ、微笑んでくださった

「あ、ありがと、お疲れ様
 え〜と・・・・アスター・・・・さん、だたっけ?」
「はい、名前を覚えていただけて光栄です」

 時々書類をお渡しするだけの自分の名前を覚えてくださっていた事に嬉しくて笑みが漏れる
 そうするとボスもまた、穏やかな表情を向けてくださり、もっと嬉しくなる

「そうだ、ちょうど休憩しようと思ってたんだ
 アスターさん、お茶に付き合ってください」
「い、いえっ、とてもそんな事は・・・っ」

 ボスとお茶なんて緊張して出来る訳が無い!
 そう思いつつもボスに押しきられてご一緒させていただく事になった

「結構評判ですよ?アスターさんはは働き者だって」
「そんな事はございません、
 それよりもさん付けと敬語は止めてください、
 ボスがただの事務員にそんな事する必要がありません」
「そう?」
「そうです・・・・」
「クス・・・・それじゃあ俺にたいしても敬語はずして良いよ?」
「それはダメです、」
「えぇ〜」
「・・・・・・・・ボス?」
「なに?」
「私の事からかってらっしゃいませんか?」
「あ、ばれた?」
「止めてください・・・・」

 精神的に疲れた・・・・・
それでも楽しいと言う気持ちは隠せず、
自分が少し笑っているのが分った
 ボスの暖かな雰囲気が心地良かった
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