short novel
□Dubbio 後編
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〜ボンゴレ本部〜
ボンゴレ本邸はこの日、ある話題で持ちきりとなっていた
ある優秀といわれていた事務員が麻薬を所持していた事実が判明した
将来を期待されていただけに衝撃的な出来事だった
このことに上層部は頭を痛めていた
単に優秀な人材だったからだけとういわけではない
守護者と上層部、ヴァリアーの一部がそのことについて話し合っていた
「またでたな・・・・」
「クソッよりによって10代目のいらっしゃらないときに・・・・」
「それにしてもこう頻繁に続くとは妙なものだ」
「そうよねぇ、しかも将来有望な新人ばっかりだし」
そう、ここ3ヶ月で5人の麻薬所持者が出ており、今回の者を入れると6人となる
しかも全員が評判の良い10代後半から20代中ごろの新人ばかりであった
頻繁に起き、しかも似たような人物ばかりが問題を起こしている
3人目あたりまではそれほど気にしていなかったが4人目以降はさすがに怪しさを覚えるものが多かった
「此処まで来ると笑い事じゃすませれませんね」
「うむ、若い者ばかり消えられては弱体化は避けられんしな」
「今の若い連中が駄目なのか、それとも誰かに仕組まれてるかだな」
「どっちにしても厄介だよな」
「自分達が若くないみたいな話をしないようにね」
「あ、チワス」
「極限に遅かったな」
「ロルクと連絡を取ってたんだよ」
神妙な空気の漂う中入ってきたのはボスである綱吉の遠縁に当たる未夜斗だった
彼女も初代の直結の子孫であり、現在は定まった役職こそ無いものの高い地位にいる人物だ
「それで司令官はなんて言ってるの?」
司令官とはロルクのあだ名である
医療班であるにも関わらず元ボスという事でよく世話をやきに行くためヴァリアー面々からはそう呼ばれる事が多かった
「『確証がない以上下手に動くのは危険すぎる、証拠が見つかるまで待て』って言ってるよ」
「証拠を残してくれてるならいいけどね」
「無くても司令官なら無理矢理探し出すとおもうけど」
「・・・・・・確かにやりそうね、司令官なら」
「・・・・・・ロルクをなんだと思ってるの?
まぁ、とりあえずロルクが確証を取るまでは絶対動かないように
それじゃあ解散」
未夜斗はいつも集合は遅いのに解散だけ速いとは思いつつも今回の件が速く片付く事を祈っていた