long novel
□重なって・・・7
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事態の急変が伝えられたのは未夜斗さんが来てから5日目の放課後だった
「イタリア行きが10日後になった!??」
「あぁ・・・・
『元々の期限が長すぎる、鍛えなおす事も容易だ、
本当に実力があるならこの程度の変更にも対処できるはずだ』って言い出してきた連中がいてな、
その考えが通って試験が半月後になっちまった」
父さんはなんともいえないような表情で答えた
「・・・・・・ある程度は予測してたけど・・・
此処まで短くなるなんて・・・・・・・」
「よっぽどツナを10代目にしたくねーらしいな
まぁジャッポネーゼが治めるのが不安なんだろ」
未夜斗さん、リボーンが続けた
リボーンの言葉に俺は不安を感じた
それを察したらしい父さんが話題を少し逸らした
「ま、何とかなるだろ
実はロルクの方に先に連絡がいったらしくてなコレを預かってる」
「それは・・・データディスク・・・・・だよね?
いつもロルクが使ってる・・・・」
「・・・・・いつものを見てないからなんとも言えないがデータディスクだ」
「いつものであってんぞ」
「・・・・・・・・・・またか」
未夜斗さんの言葉にショックを受けた(らしい)父さんにリボーンが追い討ちをかけた
ていうか、さっき『またか』って言ってたからよくあることなのか?父さんは嫌われてんのか?
まぁそこら辺はどうでも良かったからすぐに頭のスミに追いやってデータディスクの話に集中した
「とりあえず再生するから良く見ておけ」
父さんがパソコンで再生した
そこに移ったのは黒髪の大人しそうな20歳前後の男の人だった