long novel

□重なって・・・5
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「そういえば審査って具体的にどんな事をするんですか?」

 俺の問いかけに未夜斗さんが困ったような顔で謝った

「・・・・ごめんね、私もまだ何をするかまでは知らないんだ、
 リボーンや家光に聞いても知らないと思うし・・・・」
「えっ!?それじゃあどうやって審査内容を決めるんですか?!」
「一度、私も含めて審査官全員で話し合う事になってるんだ
 ただ話し合うのも審査をする直前になるかもだし・・・・
 最悪話し合いなしに審査を行う可能性もあるぐらいなんだ」
「・・・・・それ、大丈夫なんですか?」

 話し合いもなしに審査内容って決めれんのか?
 つーかんな適当で良いのか?
んなので認めてい良いのか?(いや、しんどいのもいやだけどさ)

「へぇ〜、結構楽そうっすね」
「ンなのでファミリーのボスって認められると思えねぇけどな」

 ・・・・やっぱこれだけ適当だと同じ事考えるんだな
 そう思ってたら未夜斗さんが否定した

「そうでもないんだ、もし期限までに決まらなかったらロルクの独断で審査内容が決められるからね、
 ロルクは頭もきれるし、人を見る目もかなり評価されてるから上層部はそういう体制をとったんだ」
「けどロルクって人は良い人なんでしょう?
 そこまで厳しくならないんじゃ・・・」
「・・・・ロルクは人柄も良いし信用できるよ?
 だけどね、あのヴァリアーのボスを勤めてたんだ、
 手を抜いたりは絶対しないし、何よりもファミリーの未来がかかってるんだ、
 そんなに甘いものにはしないよ、絶対に」
「「「・・・・・・」」」
 
 ・・・今の話と、真剣な・・・・怖いくらいの未夜斗さんの雰囲気を感じて、
本当に深刻な状況なんだと身にしみた
 きっとロルクって人は本当にきつい内容を考えてるんだろう
 今の未夜斗さんの話を聞いて獄寺君や山本がどう思ったかは分らないけど、
それでも二人も重い何かを感じ取ったんだと、そう感じた
 
「・・・・って言ってもまだ審査までに3ヶ月あるし修行をつめばなんとかなるよ、
 そのために私もジャッポーネまで来たんだしね」
「それって・・・・未夜斗さんが俺達に修行をつけてくれるってことですか?」
「そうだよ」
「それって大丈夫なんですか?
 未夜斗さんは審査する側なのに・・・・」
「・・・・・本当はあまり良くないんだけどね」
「え・・・・」
「だからこういう事はする気は無かったんだけど・・・ロルクが、
『気になるなら行って来い』って手紙をくれてね、
 それで君達を手伝うことにしたんだ、」
「そうなんですか・・・」

 最後の話を聞いて、ロルクって人は厳しいけど、それでも周りへの優しさも捨てない、暖かな人なのかもしれないと思った
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