long novel
□重なって…4
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あの後、未夜斗さんに『心配しなくても大丈夫だよ』と、押し切られ、結局不安を残したまま寝る事となった
〜翌朝〜
父さんは仕事があるといって朝早くに家を出た、(母さんが随分寂しそうにしてたな)
未夜斗さんも『用事があるから』といって7時前に家を出たらしい、
俺も平日なので、迎えに来た獄寺君達と学校へ行った
途中でロルクって人がヴァリアーのボスだった人らしいと話したら、獄寺君も山本もかなり警戒していた
(当然だと思うけど・・・・)
会った事なんて無いからどんな人かなんて俺は分らないけど、
未夜斗さんが良い人だと言っていたことを伝えると少し落ち着いたみたいだった
そういえば、未夜斗さんの用事ってなんなんだろ?と、少し気になったがすぐに忘れる事にした
(だって、いくら良い人って言ったって、やぱりマフィアだから・・・
変な仕事なのかもしれないし・・・・)
そう思うと、未夜斗さんの仕事中の姿をあまり考えたくなかった
・・・・が、変な心配はいらなかったようだ
「今日から二ヶ月の間、臨時で英語を担当する事になった宮瀬咲野です、よろしく、」
外人らしい、きれいな顔立ちの先生を見たとたん、超直感のせいか分ってしまった
「・・・・・未夜斗さん?」
俺の呟きが回りに聞かれる事は無かったが、
何をしてるんだと心の中で盛大につっこんだ