01/07の日記

23:32
二周目蛇足プレイ最終回
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「スネーク、前よ!」
「あ、ああ・・・わかった」

バイクで逃走するEVA達の前に、グロズニィグラード基地内の兵士達が立ち塞がる。
前方に待ち構えていた兵士を発見したEVAがスネークに警告するも、スネークはなぜか不審な動きをしていた。

「何やってるのスネーク、そっちは前じゃなくて右よ!? 私がどうにかして欲しいのは前の奴らなの。ま・え! 言ってる事わかる!?」
「ちょっと待ってくれ、カメラワークが・・・」
「はあ?」
「主観カメラが動かしにくくてだな・・・」

と言いながら今度は後ろを向くスネーク。

「ん!? 俺は今どっちを向いてる!?」
「知らないわよ! 三半規管おかしいんじゃないの!?」

・・・なんだかんだで途中からコツを掴んだものの、おかげでスネークもEVAも散々鉛玉を喰らってしまったのだった。
その後はシャゴホッド真下ホフク戦法で軽くヴォルギンを撃破したものの、更なる逃走中にガソリンタンクに被弾。
2人してよそ見をした結果、バイクは倒木に激突し炎上。
スネークは、腹部に枝が貫通する大怪我を負ってしまったEVAを連れて湖を目指すこととなった。


GRRR・・・(EVAの腹の音)

「お腹すいた・・・」
「腹が減るなら大丈夫だ」
「ねえ、お腹すいたんだけど・・・」
「うん、元気な証拠だな」
「だ・か・ら! お腹すいたから何か食べ物ちょうだいって言ってるの!」
「おいEVA、あそこに即席ラーメン落ちてるぞ」
「えっ、ほんと?」

−−ぷすっ!

どさっ。


「ふう・・・」

スネークに麻酔弾を撃ち込まれ、すうすうと寝息を立てるEVA。
EVAは即席ラーメンが好きなのだ。


prrrr・・・(パラメディックより無線連絡)

「この緊急事態に何やってるのスネーク!?」
「ゴーストが俺にささやくんだ・・・EVAは放っておくと際限なく腹が減り続けるから、眠らせておいた方がいいと・・・」
「バックパックの中の即席ラーメンを食べられるんじゃないかって心配してる訳じゃなくて?」
「そんなわけないだろう。それに、腹の音で敵に見つかったら目も当てられない」
「うーん・・・眠ってたほうがお腹の傷も痛まないだろうから、悪いことばかりじゃないとは思うけど・・・」
「だろう?」
「でも嫌な予感がするのよね・・・ま、いいわ。今バックパックには即席ラーメンが2袋入ってるんでしょう? 無事に帰国したら、1袋私にちょうだいね」


・・・通信が切れた。


次々とやって来る追っ手にあっさり見つかってしまったスネークは、敵を眠らせたりCQCで始末したりしながら進んでいった。
しかし眠り姫と化したEVAを守りきることができず、撃たれてEVAが目を覚ましてしまった上に2人とも瀕死の重傷を負ってしまう。
一段落ついたところでもう一度空腹のEVAを眠らせたものの、スネークはある事に気付いてしまった。

「しまった・・・空腹(=スタミナが減っている)だから、EVAだけライフの回復が遅いじゃないか!」

しかもEVAが寝言で繰り返す「即席ラーメン食べたい・・・」という言葉が、EVAに相当被弾させてしまったスネークの罪悪感を加速させていく。

「何か食わせてやらないと・・・だがMk22の残弾数を考えると、起こして食わせてまた眠らせるのも厳しいな・・・眠らせたままラーメン食べさせる事はできないのか・・・?」

そう思ったスネークはFOOD画面に入ってみたものの、間違って自分で即席ラーメンを食べてしまった。

「・・・うますぎるっ!!! じゃなくて、俺が食ってどうするんだ! 馬鹿か!」


しーん・・・。
一人ボケツッコミは虚しさしか生まない。
結局スネークはEVAの頭に刺さった麻酔針をナイフで抜いて覚醒させ、ラーメンを食べさせた。
こうしてパラメディックの分の即席ラーメンは無くなった。
そして更なる問題がスネークを襲うこととなる。

それは崖で起きた。
眠らせたEVAを抱きかかえて崖から降りようとしたスネークは、またもや大事な事を忘れていたのだ。

−−そう、人を抱きかかえたまま段差を通過することはできないという事を!
そのせいでスネークだけ崖を滑り降り、EVAは崖上に取り残されることになった。

「まずいぞ・・・EVAと一緒でなければ先に進めない。だがこの距離ではCURE画面を開いて起こすこともできない・・・少し待ってみるか、EVAを撃って起こすしかないな・・・」

だが崖下から見ると、ほとんどEVAの頭しか見えない。
これではどうあがいてもヘッドショットするしかない。
運が良ければ肩に当たるかどうかと言ったところだ。

「くっ・・・ヘッドショットなんかしたらEVAが死ぬ可能性が・・・仕方ない。先にいる敵を排除してから戻ってくるか。それでまだ起きてなかったら、EVAには悪いが撃とう・・・」

一人で先に向かったスネークは、隠密行動に失敗してまたも派手なドンパチを繰り広げることとなった。
1対多の戦いで苦戦を強いられる・・・かに思えたが、今回のスネークは新しい相棒を手にしていた。


その相棒の名は・・・スモークグレネードである!


「どおりゃあああっ!!」

スネークは力の限り遠くまでスモークグレネードを投げると、敵兵を置き去りにして煙幕の向こうまで全力疾走した。

「なに!?」
「見失ったぞ!」
「どこにいるのか見えない・・・!」

うろたえる敵兵に、スネークも内心でガッツポーズする。

「よし! 作戦通りだ・・・げほっ、げほっ!」

かっこわるく煙にむせながら、スネークはモシン・ナガンを構えた。
敵がこちらを見失っている間に、気合いでヘッドショットを当てる作戦なのだ。


−−BANG! BANG! BANG!

「うごっ!」
「ほあっ!?」
「あだっ!」

次々と睡魔に襲われ、倒れ伏す敵兵達。
何人か撃ち漏らしたものの、数も少なくなっていたのであとはCQCで対応できる。

こうしてスネークは1対多の戦いに勝利した・・・が、戻ってみてもやはりまだEVAは眠りこけていた。

「その辺の石を投げるという選択肢があれば良かったんだが・・・仕方ない。こうなったら撃とう!」

覚悟を決めたスネークが、サプレッサー付きのM1911A1をEVAに向けて構える。

「せめて肩に掠める程度に当たってくれ!」

控えめな銃声が鳴り、スネークはドキドキしながらEVAの様子を見守った。
・・・すると彼女は、何事もなかったかのようにむくりと体を起こしたではないか!

「ふぁ〜あ、よく寝た・・・あら、スネークどうしたの?」
「ぶ、無事かEVA!?」
「え? そうね、お腹の傷以外は特に痛いところもないけど・・・」
「そうか・・・いや、君が無事ならそれで良いんだ」
「???」

きょとんとしたEVAを連れて、スネークはようやく湖の入り口に到着したのだった。


こうして切創と銃創で満身創痍の状態で、スネークはザ・ボスと対峙することになった。
なお、今回はスノウ迷彩があるので白衣はお休みである。

「来なさい、ジャック! 試してあげるわ!」

オオアマナの花が咲き乱れる中で、完全に仕上がった状態のザ・ボスが容赦ない攻撃を仕掛けてくる。
スタミナキルを狙っているにも関わらず、Mk22の残弾が3発・・・という絶望的な状況で、スネークは近接戦闘に全てをかけることにした。


そしてザ・ボスの近接攻撃のいろんなバリエーションを知る事になった。


まず、みんなお馴染みCQC。
「!」が出るやつは○を押せば隙を作れるが、失敗すれば投げ飛ばされる。
たぶん骨も折れる。
あとたまに「!」の出ないやつがある。

そして低姿勢で走ってきたザ・ボスからローリングで逃げようとした際に、思いっきり追いつかれて背中に喰らったヤクザキック。
バランス崩すし普通に痛かった。

さらにスモークグレネードで逃げまくってた時に喰らった絞め技のような何か。
スネークの周囲にアイテムボックスが大量に散らばって何事かと思ったら、全部スネークが持ってたスモークグレネードだった。

一番アクロバティックでかっこよかったのは、ヘッドスプリングのような蹴り技。
倒立してそのまま垂直方向に跳び上がり、着地時にそのままスネークを踏みつけるというもので、避けやすいが当たるとやっぱり痛い。


・・・上記の攻撃を喰らいまくりながらも、スネークは折れない心で頑張った。
一回目の挑戦では時間切れで爆撃を受け、
二回目の挑戦ではパトリオットで撃ち殺され、
三回目の挑戦でようやく勝利を掴んだのだ!

基本戦法としては

CQCを回避
→パンチキックコンボでボスに倒れてもらう
→Mk22を2発
→できるだけ遠くまで逃げてホフク
→モシン・ナガンで狙撃し、すぐ発見されるので逃げる。
または狙撃せずそのまま接近して、「!」の出るCQCを仕掛けてくれるように祈りを捧げながら頑張る
→気合いでCQCを回避
→パンチキックコンボでボスに倒れてもらう
→Mk22の弾が無くなったらモシン・ナガンをクイックリロードして、倒れてる間になんとか気合いで2発撃ち込む

というループで頑張った。
一回目と二回目は花の中に落ちていたMk22の弾を拾えたのに三回目では見つけられなかったりしたが、モシン・ナガンのおかげでなんとかなった。
あと地味にシャゴホッド戦で拾ったライフ回復剤も飲んだ。

ちなみに倒した時には残り時間が1分を切っていたし、Mk22は残弾数ゼロ、モシン・ナガンも残弾数1(最初は16発あった)・・・という非常にギリギリな状態だったので、まさに死闘だったと言える。


「ジャック・・・最後に渡せるものが、もう一つだけあるわ」
「・・・これは?」
「スネーク迷彩よ・・・蛇のように忍び寄り、獲物を仕留めるための迷彩・・・でもジャック、蛇にもひとつだけ弱点がある」
「それは?」
「丸呑みした獲物が大きすぎて、動けなくなっているうちに他の動物に狩られることがあるのよ・・・だからジャック、いくら空腹でも大量の食料を一気に口に詰め込んだり、あとで動けなくなるくらい食べ過ぎたりしてはダメよ・・・」
「ボス、いくら俺でもそんなことくらい・・・」
「わかった?」
「・・・あ、ああ。気をつけるよ」
「そう、それでいいわ・・・」



・・・BANG!


−−スネークはザ・ボスとの哀しい別れを経て、EVAと共にアメリカへ帰還した。
だがスネークの戦いは終わらない。
蛇達の歴史は始まったばかりなのだ・・・。





(終)


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クリアリザルト
(一周目の結果→二周目の結果)

難易度…NOMALのまま変更なし
プレイ時間…27:19:36→16:08:49
セーブ回数…56回→26回
コンティニュー回数…59回→12回
アラートモード…136回→72回
KILL数…240人→33人
深刻な重傷…205回→98回
ダメージ合計…ライフバー54本分→25本分
ライフ回復剤使用回数…1回→5回
キャプチャーした動植物…37種類→31種類
食事回数…96回→46回
スペシャルアイテム…どちらの周回でも未使用

称号…アリゲーター→イグアナ
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ここまで読んでくださってありがとうございました!

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