04/03の日記

21:58
レオン編・Chapter5
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街の人々をゾンビにしていく青いガス…それはレオン達の元へも着実に迫っていた。


「こっちだ! 早く!」


勇敢で、そして人命救助のために命を捧げる覚悟を持った死亡フラグ立てまくりの超カッコいいBSAA隊員がレオン達をガスから遠ざかる方に誘導してくれる。

そしてレオン達もそれにしたがって避難する…の、だが。


「今度は何やってるのよレオン! また迷惑かけるつもりなら、あんたのチャラチャラした前髪全部引っこ抜くわよ!」

「や、やめてくれハゲる!
別にわざと迷惑をかけているつもりはないんだが…その…そこの奥の棚にサーペントエンブレムがあるんだ。君は先に行っててくれ!」


レオン達は避難誘導にしたがってビル内を上っていく途中だったのだが、レオンは一階フロアにサーペントエンブレムを見つけてしまったのだった。
換金アイテムのない今作ではレオンは荒ぶるコレクション魂を持て余しており、そのためサーペントエンブレムくらいは集めようと思っていた。

というわけでレオンは一人だけ一階に留まり、サーペントエンブレムを撃ってから戻ろうとした…の、だがゾンビが建物のガラスを破壊してしまったため、青いガスが一階に充満してきてしまったのだった!


「うわっ、先に行ってるわよレオン!」

「ぐあぁあああー! 見捨てないでくれヘレイナー!」


そしてサーペントエンブレムに目が眩んだレオンは案の定死んでしまった。
いつも通り過ぎる展開にヘレナは目頭を軽く押さえると、首を左右に振ってため息をついたのだった。



Take2。



「君ならガスくらいものともせずに俺を助けに来てくれると思っていた」

「無茶言わないでよ」


なんだかんだで青いガスから逃れられたレオン達だったが、ピンチはまだ去っていない。
今度はヘリに乗ったり墜落したりした挙げ句、なぜか恐竜のような変態を遂げたシモンズと戦うことになってしまったのだ。


「タダでジュラシックパークが見られるなんてラッキーだなヘレイナ!」

「今機嫌悪いから、あんまり面白くない冗談言わないでくれるかしら?」


デカくてやたらと攻撃範囲の広い敵を相手に苦戦するレオンとヘレナ。
だが付近の爆発物を利用して着実にシモンズの体力を削っていった時にそれは起きた。

シモンズが突然縮んで人型に戻ったのだ!


「な、なんだ? 罠か? 近づいたところをガブリ!とかになっても嫌だからな…ここはショットガン撃ち込んでとりあえず様子を…」


慎重派(チキンとも言う)のレオンが中途半端な距離からショットガンを撃ちまくる。
しかし次の瞬間、レオンの背後からこの世のものとは思われない雄叫びが聞こえたと思うと、すさまじい速度で黒い何かがシモンズに飛びかかっていた。


「シモォオオオオンズ!!!

デボラの仇ッ!!!

死ねッ!!!」



ヘレナだった。
そのまま馬乗りになってシモンズをひたすら殴りつける。


「これは! 可愛かった妹の分! これは! 私を愛してくれた妹の分! これは! 私の光だった妹の分!

これはッ!! みんなッ!! 私のッ!! デボラのッ!! 分ッ!!!

そして最後にデボラを喪った私の哀しみを思い知れッ!!!

死ねシモンズッ!!!



鬼気迫る表情のヘレナと、ひたすら殴られるだけのシモンズ。
その様子をレオンはただ茫然と口を開けて見ていた。


「どんなB.O.W.よりもヘレナが怖いかもしれないな…」


結局シモンズを殴り殺すことは出来なかったが、レオンはヘレナの恐ろしさをその目に焼きつけることになった。

(※この時のヘレナは本当にNPCだったので管理人はマジでビビりました)



ーーーーー



なんだかんだでシモンズを爆破したと思ったら、またワケのわからない変態を遂げたシモンズに追われることになったレオンとヘレナ。

今度は2人で縦1列でエレベーターのケーブルを上ることになったのだが(ヘレナが上、レオンが下)、レオンは下からシモンズが迫ってきているせいで酷い目に遭うことになった。


「レオン! もうちょっと早く上れないの!?」

「待ってくれヘレイナ! 俺は真面目に上ってるんだが、あの変態野郎が…うわっ、来るな! やめろ! うわああぁあぁあぁぁぁぁーー」


頑張って上る→シモンズが来る→避けるためにケーブルから手を離す→落ちる→頑張って上る…の無限ループに、レオンの心は折れかけていた。
(※アプデ前なのでロープ登りがきっつい感じでした)

そしてどうにか上りきったとき、レオンの心にもヘレナ程ではないがシモンズへの憎しみが満ちてきていたのだった。


「シモンズはエイダの方に行ったか…くっ、あんな変態野郎にエイダを渡してたまるか! 待ってろエイダ、そして死ねシモンズ!」

「その意気よレオン! シモンズをぶっ殺して来い!」


ヘレナはレオンを送り出すと一人エレベーターの近くで援護することになった。
レオンはエイダの元へ駆けつけ、今まであったようで一度も無かったエイダとの共闘という事態に興奮冷めやらぬままエイダと二人がかりでシモンズをボコボコにした。

正直ヘレナも参戦して良かったと思うけれども、たぶんレオンに気を遣って2人きりにさせてあげたのだろう。


…だがシモンズの生命力はゴキブリ以上だった。


シモンズを倒したと思い、エイダも何処かへ消え、あとはエイダの準備してくれたヘリに乗り込むだけ…と思ったら今度はサソリみたいになったシモンズが現れたのだ。

適当に後ろに回ってナイフをザクザクしていたら呆気なく力尽きたが、その後また変態した。

今度は巨大なハエになったシモンズを倒すべく、2人は再び戦うことになったのだった…。


「シモンズめ…人気漫画の引き伸ばしじゃないんだからいい加減にしろ!」

「引き伸ばしでもこんなにやったら大炎上よ!
っていうかあいつ、ケンタウロス→恐竜→サソリときて最後はハエとかどういう思考回路なの?
バカなの? 死ぬの?」


文句たらたらのレオンとヘレナ。
倒し方がよくわからなくて死にまくったのも苛立ちに拍車をかける。

そしてさらにヘレナの機嫌を著しく損ねさせたのがレオンのある行動だった。
(※以下からはヘレナ操作でプレイ時の体験です。レオンはNPCです)


避けるに避けきれないシモンズの攻撃を食らい、ダイイング状態になってしまったヘレナ。

幸いなことに周囲にゾンビの姿はなく、遠くに何体かうろうろしているのみである。


(いっつも胸ドンで助けてあげてるんだからたまには私のこと助けて欲しいわね…!)


遠くのレオンにヘルプコールを送るが、レオンは聞こえているはずなのになぜかこっちに来ない。
シモンズの脚突き刺し攻撃をバックステップで避けるところまでは見て納得したが、その後のレオンが信じられない行動に出た。


死にかけの相棒を放置したままシモンズの外殻を駆け登り攻撃しに行ったのだ!!!


(は???)


視界の外に消えていったレオンに唖然とするヘレナ。
結局自力回復前には戻ってきたレオンが胸ドン救助をしてくれたが、ヘレナの機嫌はこれ以上下がらないというところまで下がっていた。


「ちょっとレオン!? 普通は人命救助が最優先じゃないの!!?」

「す、すまない…! だが君なら俺が助けるまでもなく大丈夫だと思ったんだ。別に見捨てたワケじゃない、信じてくれ!」


言い訳するレオンと激怒するヘレナ。
たしかに映画などではよく「待ってろ! 今助けに行くぞ!」「オレの事は良いからアイツを倒してくれ!」みたいな熱い展開があるが、別に今回に関して言えばこのチャンスを逃したら次が無いとかそういうワケでは全くなく、ヘレナを助けてからシモンズ倒しに行っても問題なかったワケなので、ヘレナの怒りは正当だと思う。

どうにか避雷針を利用してシモンズを撃退したが、ヘリポートまで来たら



またシモンズがいた。



大事なことなのでもう一度言おう。



またシモンズがいた。



だが今回は嬉しいことに、ヘリの近くにロケランが設置してあった。
今までロケラン食らって復活したボスはいないので、やっと終われるのだろう。


「エイダ…まさかこの事態を予想して…」

「彼女、本当に食えない人ね。
…まあいいわ。レオン、さっさとロケラン撃っちゃって」

「よし、これで長い長い戦いも終わりだ!
…だがヘレイナ、今回は君がロケランを撃つべきだ。妹さんの仇、討ちたいだろう?」

「それはね…そう、あなたがそう言うなら撃たせてもらうわ」


ヘレナはレオンに向かって頷くと、ロケランを担いだ。

シモンズに向かって狙いをつけると、ゆっくりと引き金を引く。



「地獄に堕ちろ、シモンズッ!!!」



轟音と共に弾頭が炸裂する。
ロケランの爆炎に灼かれたシモンズはビルから落下し、人型の状態で大地から伸びる尖った銀色のオブジェに串刺しになった。


ついに動かなくなったシモンズを確認すると、レオンとヘレナはようやくヘリに乗り込んだ。
ヘリの中にはエイダのコンパクトがあり、その中にはシモンズの数々の悪事の証拠が詰まったSDカードが入っていた。

これで身の潔白が証明できる…。

2人は全てが終わりほっとした気持ちで本国に帰還したのだった…。



ーーーーー



いろいろあったが最終的にヘレナは罪(書き忘れてた気がするけどデボラを人質にされてテロの手引きをした)を帳消しにされ、レオンと共に再びエージェントとしての業務に就くことになった。


「ヘレイナ、また君と仕事ができることになって嬉しいよ」

「ふふっ、そうね…また仕事ができるのは嬉しいわ。でも『あなたと』ってことに関してはそうでもないかもね」

「言ってくれるじゃないか、なけるぜ」


デボラの仇を討つことはできたが、バイオテロとの戦いはまだ終わらない。
レオンとヘレナは、再びテロの無い世界を目指して歩き出したのだった。






〜バイオハザード6・レオン編完〜



ここまで読んでくださりありがとうございました!



☆コメント☆
[キヨ11-09 09:50 削除
ものすごく懐かしいものを読ませてもらいました。プレイ済みでしたが、楽しかったです。
7についてはどうなのでしょう?私はバイオとは違う作品として見ているので、未プレイのままになっております…

[管理人] 11-09 20:35 削除
バイオ6も発売から5年経つらしいですね。楽しんで頂けて何よりです。ありがとうございます。
PS4持ってないのもあって私も7は未プレイですが、今年の12月14日に7でクリスのDLCを無料配信するそうですよ。
全く無関係という訳ではないみたいです。
今後プレイするかは未定ですが、またブームが去ったような頃にやるかもしれません。

[キヨ] 11-10 12:49 削除
お返事もらえて嬉しいです!
気がついたらそんなに経つんですね…

>今年の12月14日に7でクリスのDLCを無料配信するそうですよ。
おおっとそうだったのですか!
カプコンの後足し戦法ですね…これは買わざるを得ない気も…
7はてっきりスキンヘッドお兄ちゃんがハチャメチャするものかと思っていたもので笑
今後のDLCに期待…ですかね!

[管理人] 11-10 23:04 削除
こちらこそお返事ありがとうございます。プレイ日記自体も結構前に書いたものなので、実はコメント頂いた時ちょっとびっくりしました。

>スキンヘッドお兄ちゃん
その登場人物については知りませんでした!
インパクト強そうですね。

>今後のDLCに期待
DLCのPVを見た感じ、パンチで敵を粉砕するいつものクリスが見れそうでしたよ。
私も続報が楽しみです。

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