09/26の日記
21:58
9回目(chapter4)
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クソッ、左右田の奴…事あるごとに突っかかってきやがって…!
俺は裏切り者じゃないって言ってるだろ!
…はあ…怒ると腹が減るな…
モノクマ太極拳のせいで余計に…
動くのもつらいけど…コロシアイが起きないように、見回りがてらみんなの様子を見てこよう。
といっても…あまり遠くには行きたくない…
そう思って、まずマスカットハウスの豪華な客室にいる七海に会いに行ったんだけど…考え中だから、ここから出たらまた遊ぼうって言われてしまった。
…別にフラれたなんて思ってないぞ!
それでフラフラと外に出たら弐大が立っていて…弐大に話しかけることにした。
ドッキリハウスに入ってすぐの探索でハブられた時にも一緒に探索してくれたし…拒絶されはしないだろうと思ってな。
すると弐大は、「左右田の言った事は気にするなぁ、ワシはお前さんが裏切り者などとは思っておらん」って励ましてくれた。
…うう…弐大ぃ…!
それから一緒に改めて出口を探して歩いた。
腹は減るけど…何もしないよりはマシだよな…
プレゼントは、スパイみたいに俊敏に歩けるっていう触れ込みのスパイ・スパイクにした。
略してスパスパらしい…略すとちょっとダサいな…!
弐大の反応は、可もなく不可もなくって感じだった。
タダならなんでもとりあえず貰っておくらしい。
なんでマネージャーなんかやってるんだって聞いたら、「なんか」っていうのが馬鹿にしてると思われたみたいでちょっと怒られたけど…弐大が誇りを持ってマネージャーの仕事をしているっていうのはわかった。
弐大曰く、すべての道はマネージャーに繋がっているらしい。
それから、弐大がマネージャーを務めたトップアスリート達の話を聞いた。
スケートで6回半回転とか凄すぎるだろ…
しかも選手達の間で弐大の奪い合いも起きたりしたんだってさ。
それで心の中で弐大は凄い奴だなとか思っていたら、「今、心の中でワシを褒め称えたな?」なんて言われた。
心を読まれたみたいでびっくりしたよ。
「面と向かい合った瞬間から、お前さんとワシは一心同体」だって…
…一心同体は嫌だけど、やっぱりそういうのもマネージャーだからなのかな。
それからしばらく武勇伝を聞かされた後で、弐大と別れてラウンジに戻った。
その後は、足もフラつくし部屋に戻って寝ようか迷ったけど…何もしないでいるのも嫌だったから、またソニアに会いに行くことにした。
ソニアは豪華な客室にいて、沈んでるみたいだった。
こんな状態だし、無理もないよな…
話しかけたら嫌がられるかと思ったけど、気を遣ってくれたのか、「話してる方が気が紛れますよね」と言って話に応じてくれた。
ソニアに悪いことしたかもな…
それから少し話をして…プレゼントは第二ボタンにした。
…俺のボタンじゃないぞ?
ちゃんとモノモノヤシーンで出てきたやつだからな。
まあ、誰のだかわからないボタンっていうのもそれはそれで嫌かもしれないけど…
ソニアはオカルト以外だとレトロな雰囲気の物が好きそうだから、とりあえずそれにしてみた。
反応はまあまあだったかな。
なかなかナウい一品ですね…だってさ。
ナウいって…いわゆる死語だよな。
やっぱり昔のドラマとかで覚えたのか…?
それで、今回はソニア自身の話を聞いた。
ソニアって、こんな状況なのに他の奴らに比べて落ち着いてるから不思議で、それについて聞いてみたんだけど…
ソニアは王女だから、俺達とは違う、「天命」っていうのが見えてるらしい。
俺は自分の死の意味なんて…今まで考えたこともなかったな…
それに、ノヴォセリック王国でもクーデターや反乱は起きるみたいで、今まで2回も拉致されたことがあるんだってさ。
そんなときでもソニアは、国民のために気丈に振る舞わないといけなかったらしくて…
俺達の前で、ソニアはいつも明るく振る舞ってたけど…その時みたいに無理してたのかもしれないな。
だからこそ日本に来て普通の女の子として過ごせるのを楽しみにしてたのに、こんなことになって…本当に残念そうだった。
しかも…この話をしながら、ソニアの手は震えてたんだ。
ソニアだって怖いんだよな…
それを無理に隠して…
…だから、俺達はソニアの国の国民じゃないから、俺達にとってソニアはただの女の子だって…無理はしなくていいんだって…そう伝えた。
ソニアの心の負担…少しでも軽くなればいいな。
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