09/15の日記
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6回目(chapter3)
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小泉と辺古山…しっかり者の女子が二人もいなくなっちまったけど…九頭龍は生きて戻ってきた。
まだ病院で罪木に看病されてる状態だけど…生きてて本当に良かった。
第3の島では左右田が骨格フェチだってことと、人類史上最大最悪の絶望的事件とかいうふざけた話くらいしか新しい情報が得られなかったけど…絶対に生きて、皆でここを出てやる!
…モノクマが俺だけは確実に予備学科の事を知ってるはずだとか言ってたけど、またモノクマのでまかせに決まってる。
それかトワイライトシンドローム殺人事件みたいにコロシアイの動機にしようとでもしてるのか…どっちにしろ、俺はモノクマの思い通りにはならない。
絶対にな!
自由時間は、九頭龍の看病で大変そうな罪木に差し入れ(菓子パン詰め合わせ)を持っていく事にした。
この間会った時もダイナーに甘いもの食べに行ったし…たぶん受け取ってくれるだろう。
罪木は九頭龍に付きっきりかと思ってたけど、病室じゃなくてロビーにいた。
休憩中…だったのかな。
やたらと診察したがる罪木に追いかけ回されたりした。
「遠慮しないで体を見せてくださいよおおおおお!」ってさ。
なんで罪木は注射とか診察とか、医療行為で変なテンションになるんだ…!
…それだけ疲れが溜まってるのかもしれないけどな。
徹夜明けみたいなテンションなら納得…いや、でもあっちが素なのか?
菓子パン袋は赤外線温度計程ではないけど喜んでくれたようだった。
というか表情はあまり嬉しそうじゃなかったけど…嬉しいですって言ってくれたから、喜んでくれたと思うことにしよう。
相変わらず話題がなくて困ったけど、今回は罪木から話題を振ってくれた。
学校は好きかって話だったな。
俺もあんまり好きじゃなかったけど…罪木も学校は嫌だったらしい。
あんなに酷いいじめを受けてたらそうなるよな…
でも罪木は、今のこの非常事態で、みんなと力を合わせて事に当たる事ができて…みんなに受け入れてもらえて…初めて楽しいと思えたらしい。
しかもここには、罪木を肉体的にいたぶるような人間がいないから…天国みたいに思えるんだってさ。
いきなり「人を効果的にいたぶる方法を知ってますか?」なんて聞かれたからびっくりしたけど…自分の体験談を話されるなんて思わなかった。
しかもこの話をしたのは俺が初めてなんだってさ…それだけ罪木が打ち解けてくれたってことかな。
この前は罪木の事…少し怖いと思ってしまったけど、きっと周りの環境が酷かったから…あんな風に考えるようになったんだろうな。
それからコテージに戻って少し休んで、また出かけることにした。
それで電子手帳を見てみんなの位置を確認したんだけど…
罪木もコテージに戻ってきていた。
九頭龍の調子、かなり良くなってきてるのか?
なんだか遠くに出かける気にもなれなかったから、また罪木に会いに行くことにした。
持参品はシナモンティーで。
やっぱり人の家に行く時はお茶菓子持参…だよな?
菓子パンはさっきも渡したから、今回はお茶ってことで…
罪木は図書館で医療関係の本を読んで勉強しようと思っていたらしくて、一緒に図書館に行って過ごした。
簡単な応急手当とかを教えてもらったけど…その知識を使うような事態には遭遇したくないな。
それからコテージに戻って少し話をした。
ああ、シナモンティーの反応は菓子パン袋と同じだったな。
可もなく不可もなくって感じの。
罪木のコテージは医務室みたいな雰囲気で、事務机や診察台、キャビネット、壁にはレッドリボンのポスターが貼ってあった。
あんまり…くつろぐ部屋って雰囲気ではなかったな。
罪木はこの島に来てからの、あまり人から責められない状況に慣れてないみたいで…
「みんな私の事なんて…どうでもいいんじゃ…!」なんて言い始めた。
罪木は…自分に関心を持たれなくなるのが怖かったんだな…
罪木の事はちゃんと仲間だと思ってるって伝えたら、まだ信じられないみたいだったけど…俺の事を信じたいって言ってくれた。
罪木には…笑顔でいて欲しいな。
今まで辛い目に遭ったぶん…
…で、実は今回で罪木の希望のカケラが全部集まったんだ。
そしたら…罪木が…
なぜかパンツをくれた。
純白だったよ…清純派なんだな…
サイズをよく間違えるのは罪木らしい…
って、違う!
俺が言いたいのはそこじゃない!
なんでパンツなんだ!?
俺にパンツをどうしろと!?
それから静感マッサージっていう、集中力回復スピードが上がるスキルをもらった。
1文字間違えるといやらしく感じるのは…たぶん気のせいだな。
回復っていうのが凄く超高校級の保健委員らしいと思う。
…まあ、最後にちょっとした波乱があったけど…
罪木とは、これからも仲良くしていきたいな。
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