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□タオルケットをもう一度2
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第1回「キャトルミューティレーション」
(2018/10/18)

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仕事で嫌な事があった日に、唐突に存在を思い出してふりーむからダウンロード。
どんなゲームかよくわからないが、名前だけは知っていた。
ネットサーフィンで鬱ゲーを探すとよく名前があがるのだ。
でも作者さんは鬱ゲーという括りに入れて欲しくないらしい。

……最初に行った公式サイトからだと1か3しかなくて2がなかったけど、それが原因?

ツクール2000のRTPは前に入れたフリゲのためにDL済みだったので、早速起動。
友人と別件でチャットしながら、返信待ちの間にプレイしてみた。

フルスクリーンで起動されてしまって若干焦ったが、Fキーを適当に押しまくって中画面に変更。
……F5だっけ?
まあツクールゲー自体久しぶりだから仕方ない。

タイトル画面は牛と男の子と女の子がいて牧歌的な感じだった。
気の抜けるSEがなんともいえない。

最初は主人公の名前をつけることになった。
やけに髪の長い男の子が自キャラらしく、デフォルトで「主人公・♂」となっているのを思いつきで考えた名前に変更。

「ふりーむのユーザー名をもじって、今日からお前は『さん』だ!」

ってなかんじ。
プレイ日記でずっと主人公くんとか打つのもアレなので、今後はさん君で行こうと思う。
今更だがせめてカタカナにすれば良かった。

ということでゲーム開始。
「第一章 牛とぱりぱりうめ」からスタートである。
もうどこから突っ込んだらいいかわからないが、始まったら始まったでよりわけのわからない光景が広がっていた。

さん君が自室で目を覚ますと、部屋中に牛がひしめいていたのだ。

……え?

その後のさん母との会話によると、毎朝牛くんに起こしてもらっているらしい。
ちなみにお部屋は牛のうんこちゃんまみれでした。
いっぱいいる牛の中でも特に仲の良い牛がいるらしく、その子が「牛くん」な模様。

しかしセーブ&回復ポイントのオブジェ、白い円柱に棒が刺さったような形だったけど、一体なんなんだ……?
トイレ?マニ車?

さん君はまだ子どもらしいので、迎えに来てくれた幼馴染みの女の子「ぱりぱりうめ」と一緒に学校に向かうことに。
インパクトのある名前と違って見た目はふつうの女の子でした。ポニテがかわいい。
髪の毛が梅干し色といえなくもないかな。
牛くんも寂しいのか、学校まで着いてくることに。

外に出てから早速メニューを開いてみると、キャンセルボタンで出る方のメニューがおもしろい形をしていた。
自キャラの周囲にアイコンが展開されるのだ。
初代アークザラッドの戦闘時メニューがこんなんだったような気がして、ちょっと懐かしい気持ちに。

「ヒント」のアイコンがあったので開いてみると、妙にアダルトな雰囲気の部屋が出てきた。
そこの店主?のエリザベスがいろいろヒントをくれるらしい。
やけにアンニュイなしゃべり方だった。
でも嫌いじゃない。
他のメニューも、それぞれ別空間に移動するようになっていた。

木になってるオレンジやリンゴをもぎながら学校に向かうと、途中で初戦闘に。
怒りマークのついたニワトリをぼこすか殴り倒すと、鶏卵が手に入った。
道中の掲示板によると、この辺は凶暴なニワトリがうろついており、鶏卵に目がくらんで戦うと死ぬ事もある……とかなんとか。

その凶暴なニワトリ、往来を何羽も闊歩してますけど!?

村の人もニワトリのすぐそばを普通に歩いているのがすごい。
慣れなのか。

学校到着後は牛くんを外に待たせておく事に。
この選択が牛くんを……いや、まだ言うまい。

学校で教室を探すとき、ヒントで2F右の部屋と教えられたが、PC画面的には左の部屋だった。
おや?
とりあえず遅刻はしなかった。
ヒントによると、遅刻するとさん母にきついお仕置きを受けるらしい。
席は一番前だった。

教卓前とか、居眠りできないやつじゃんか……(遠い目)
中学時代に理科の教科書忘れて、理科室の時だけ一番前にされたの思い出した。
たしか教科書の上・下が切り替わる時だったと思う。
上しか持って行ってなかったんだよな……。

そんな話は置いといて、授業中に衝撃の展開が!
そう…それは、突如として上空に現れたUFO!!!

その中から放出された謎の物体Xは、学校前でおとなしく待っていた牛くんを引きつける魔力を持っていた。
その物体は……プロペラ付きのオレンジだったのである。

プロペラを怪しいと思いつつ、オレンジをぱくりとやっちゃった牛くんは、哀れなことに次の瞬間、感電して黒焦げになってしまったのだ!ナムサン!

そのまま牛くんはプロペラによって浮上し、どこかへふよふよと飛んでいってしまった。
偶然にも窓からそれを目撃したさん君だが、授業中に立ち上がったところ先生にきつく叱られてしまい、結局放課後探しに行くことに。

普通はここでさん君操作になると思うが、このゲームは一味違った。
ぱりぱりうめちゃんを押しのけて廊下に飛び出したさん君ではなく、突き飛ばされて憤慨するぱりぱりうめちゃん操作に切り替わったのだ!!!


はあ!!!?


超展開過ぎて心が追いつかないが、予想がつかなすぎて続きが気になるのもまた事実。
私より牛が大事か!?とお怒りのぱりぱりうめちゃんは、さん君をほっぽって帰宅することになった。
だがピンク屋根の自宅に帰ると、うめ母が「もう遅い時間なのに、さん君がまだ家に帰ってない」と言う。
うめ母も、さん母達と一緒にさん君を探すんだとか。

なんやかんやで学校裏の森を目指すことになったが、ここで凶暴でないニワトリがいくつかアドバイスをしてくれた。
それによると、このゲームはいろんなものを調べることで武器やアイテムが手に入るらしい。
民家の家具とか調べると武器が手に入るらしい。
家具で……。

この時は普通に宝箱的な扱いだと思ったのだが、冒頭からかなりぶっ飛んでいるこのゲームはやはり武器入手もおかしかった。

人の家で椅子を調べたら、椅子自体が武器として手に入った。
オブジェとしての椅子は消失した。
画面から綺麗さっぱりである。

え!?
普通に同じ部屋に住人いるけど!!?
いいの!?よくないでしょ!?

棚の回復アイテムをかすめ盗るのとは別次元の、清々しいまでに堂々とした泥棒っぷりだった。
これまでいろんなRPGやってきたけど、ここまで衝撃的だったのは他にない。

SIREN2も左官ごてだのくつべらだのテニスラケットだのが武器として入手できたけど、あれ系のホラゲじゃなくてこういうドット絵のRPGで同じことやられるとか誰が思うんだよ!
CoCゲーの「SAVE」で、人の家のアイテム盗ると悪人度が上がってEDに影響が〜みたいなのがあったけど、このゲームは泥棒して大丈夫なのか?

とかいいつつ、合流後のことを考えてさん君分の椅子も強奪。
そして雨の中、ぱりぱりうめちゃんは、さん君を捜して森を目指すのだった……。



(つづく)
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