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□ゲームレビュー
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【メタルギアライジング リベンジェンス】


・ストーリー

活人剣という信念を心の支えにして戦ってきた主人公が、自分の本当の気持ちと向き合った結果、一瞬ダークヒーローみたいになって周囲を心配させるんだけども、吹っ切れて開き直ったらやっぱり良い人で落ち着いて、最後は自分のやりたいようにこの世の悪と戦うぜ!って感じの話。

ボリューム的には少し短いかもしれない。
議員倒した後、次のボスどんな奴だろうと思ったらエンドロールが流れていた。

でも、周回繰り返すうちに、このくらいの長さで丁度良かったと思うようになった。
すごくサクサク回れる。

メタルギアシリーズはライジングが初な人間としてはなかなか楽しめた。
でも無線で親バカしてた雷電を思い出すと、この先ちゃんと家族のところに帰れるのかなあ…?と思うと少し切ないエンディングのような気がしないでもない。


・アクション難易度

初回プレイ時は、かなり序盤のボスである「LQ-84i」に難易度NOMALで1時間近くボコボコにされて詰むかと思ったけど、30時間以上プレイしてたら最高難易度でオールSランククリアできる程度には上達したから、そんなに上手くない人でも練習すればどうにかなるレベルだと思う。
でも取り扱い説明書ペラッペラだから、攻略サイト見ない人でも操作方法関連のページくらいは見た方がいいかもしれない。

自分の場合、5周してから初めて「斬撃モード中、左スティック押し込みながら倒すと移動できる」ってのを知った。

それから最初はシノギをカウンターのようなものだと思っていたけど、別にタイミング良くなくてもいいし連打でも大丈夫だから、格ゲーのガードのようなものだと思う。
投げ技が防げないのも格ゲーっぽい。

投げが来たら攻防一体で避けると良いんだけど、これはわりと
「えっ、ひどい!今避けたじゃん!」みたいなのがあった。

カウンターっぽいのはジャストシノギだけど、判定はわりと甘いと思った。
自分はよくあるカウンター技が苦手な方だけど、ジャストシノギは適当にシノギしててもたまに出来た。
あとは特定のボス戦で仕方なくジャストシノギ狙った時も、練習したらそれなりに出来るようになったから、やればできると思う。


・音楽

ロックテイストの曲が多くて、そういうの好きな人にはほんとたまらないと思う。
ちなみにだいたい英語の曲。
特にボス戦終わり頃になるとボーカル入りになって、かなり盛り上がる。
どの曲も好きだけど、特に好きなのはモンスーン戦の曲。
プレイする予定がない人でも、YouTubeとかで「The Steins Of Time」で検索すると出てくるから、ぜひ聞いてみて欲しい。


・良かった点、悪かった点

ズバズバ斬れて楽しいのは凄く良かった。
斬奪で敵の残り体力関係なく倒せるのは本当に爽快。
正直言って雑魚が固いとやる気なくすタイプの人間だから、雑魚がスパスパ斬れるのは嬉しい。

悪かった点は、オートのロックオン。
これに尽きると思う。
ミストラル戦で勝手に仔月光ばっかり照準が合ったりとか、R2連打でターゲット変更しまくってるのに空中を飛んでくるやつになかなか照準が合わないとか、ロケラン兵にターゲット変更したいのにR2連打してる間にロケラン撃ち込まれるとか、かなりストレスフルだった。

どういう敵に優先的に自動照準するか設定できたらもっと良かったと思う。
特に雷神の化身狙いでノーダメ狙ってると、本当にそういう機能が欲しくなった。



以下案件ごとの感想。攻略もちょっと書いてみたけど、字数制限引っ掛かったので別ページに。


・案件R-00
眼帯サイボーグ忍者と化す前のシナリオ。
過去作の雷電と見比べてみたけど、この時の義体の顔はかなり老けてると思う。
ぶっちゃけ本編開始後の方が若い。
特にメタルギアRAYを一刀両断にする時の顔が一番老けて見えた。

ただ、オープニングのスーツ雷電の顔はそんなに老けてないように見えるから、角度の問題かもしれない。
スーツ雷電はイケメン。

初回プレイの時はあんまりテンション上がらなかったし、難易度VERY HARDではプラズマ砲が避けられなくて即死しまくって心折れかけたけど、それでかなり練習したから難易度REVENGEANCEでもどうにかなった。
でもスーツ雷電が見られること以外はそんなに楽しくもない案件。

サンダウナーの第一印象は「なんだこのハゲ」だったけど、R-04のムービー見たらちょっとカッコいいかもってなった。後述。
サムエルはスカした野郎だなって思った。あと声が同じってのもあってFF12のバルフレアに似てると思う。
雷電をおちょくって本気出させようとするんだけども「どうした色男」とか煽ってきて、負けイベントなのもあってうっすらイラつく。
でもまあ嫌いではない。


・案件R-01

ボス戦が2回あるから妙に長く感じる。
ウルフはシノギできないと詰むけど慣れたら余裕。
石油プラントのステージがある上に、無線でケヴィンが工場観光について語ってくれる。
工場好きな人には良い案件。
最後はプラントの夜景が見れる。

あとは左手集めてすぐのバトル後の無線でコートニーに話しかけた時のやりとりが楽しい。
コートニー可愛い。

助けた人質の服を斬った時の無線は雷電の言い訳は面白すぎるので必聴。
でも周回繰り返す度に服を斬ってはコートニーに「変態!変態!」ってなじられていたら、変な方向に目覚めそうになった。
でもケヴィンが言うような趣味は無い。

ミストラルはアンジェリーナ・ジョリーっぽい気がする。唇とか。
でも手がいっぱいあるのちょっと無理だった。
あと、ドクトルは胸が揺れるって言ってたけど揺れてるかよくわかんなかった。
30半ばの雷電に「舐めるなガキが!」って言うけどミストラルさんおいくつで…?


・案件R-02

下水道という時点でテンション下がったけどマリアッチ雷電カッコよかったから許す。
でもウルフは一緒に来て戦闘で加勢してくれると思ってたから、猛スピードで先行されて唖然となった。
暗いところでぼっちは嫌だって言ってるだろ!

マスティフは投げが避けにくくて嫌いだけど、慣れれば暗殺可能。
でも嫌い。

ラプター戦後の無線はいろいろ面白い。
ラプター見てめっちゃ興奮してたドクトルが雷電に「だが嫉妬することはない。お前のボディも良い子だよ」ってフォローするのマッドな感じで楽しい。
ケヴィンとの無線で親バカっぷりを発揮する雷電はあまりにも微笑ましいので必聴。

仔月光操作パートは仔月光が可愛く思えてくる。
コミュニケーションとった仲間仔月光を雷電のためにぶっ壊すのは心が痛む。
アーイ!!

「ジョージはああ言ってるぜ…?」
の時の雷電は、今思えば覚醒への伏線だったのか。
あの腹黒い感じの雷電わりと好き。


・案件R-03

一番好きな案件。
屋上は非常に眺めが良い。
でも転落死に注意。

クレーンから隣のビルに飛び降りたり、ビルからビルに跳び移ったり、どことなくミラーズエッジを思い出させる。
もっと屋上伝いに進ませてくれても良かったんだぜ…

地下は暗くてあんまり好きじゃない。
ノーダメ狙いの仔月光のウザさも再来。

モンスーンはかなり好き。
なんかあのアメコミテイストなデザインめっちゃ好き。
初登場シーンでやたらテンション上がった。
「風が吹き〜」から始まる一連の台詞は聞くたびに平家物語の冒頭思い出す。
まじ諸行無常。

演説はどこ見ればいいか悩む。
猫にメロメロなサイボーグェ…
しかし結局何が言いたかったんだろうあの人。
長すぎて「ミームがなんだって?」くらいしか記憶がない。

雷電覚醒シーンは非常に楽しい。
あのムービーだけはほぼ毎回飛ばさずに見てしまう。
ご機嫌な雷電さん見てるとこっちも楽しくなる。
そして「えっ、なにこいつ怖い」みたいな顔してるモンスーンで笑う。

モンスーンは戦闘中もたびたび弱音を吐くから妙に愛嬌がある。
戦闘中にあんなに自信喪失するのはライジングのボスでモンスーンだけのはず。
なんかPTSDみたいなの患ってんのかな?

無線ではマジギレ雷電の台詞が聞ける。
普段温厚な人ほど怒ると怖いっていうのがよくわかる無線。
モンスーンだけじゃなくてケヴィンとコートニーもちょっと引いてる。


・R-04

ぶっちゃけあんまり楽しくない案件。
日本庭園の景観が良いくらいで、なんかもういろいろ辛い。
ただしモンスーン戦終わってちょっと落ち着いた雷電と仲間との無線は聞くと楽しい。

かなりアレな嗜好をカミングアウトしちゃった雷電だけど基本は良い人だし、仲間もそれがわかってるから優しく励ましてくれるってのが温かいね。
なおボリスとの会話は雷電がアレな嗜好について詳しく語ってるので中二病患者にはたまらない仕様になっている模様。

どっかで入るドクトルからの無線では不覚にもドクトル可愛いと思ってしまった。
ただのビジネスパートナーって言われて傷つくドクトルェ…

スペアモンスーンはネットで言われてるほど難しくないと思う。
ただし喋らないからモチベーション上がらない。

サンダウナー戦は戦闘前の盾展開ムービーでかなりテンション上がった。
メカとか興味なくても興奮したから、メカ好きな人はもっと興奮すると思う。
サンダウナーの悪いオッサンっぷりは見慣れるとなかなか味わい深い。


・案件R-05

R-03終盤のルートをひたすら逆走していく。
頑張れば10分しないで終わる。

最初のムービーはドクトルの敬礼で吹く。
雷電まだ死んでねぇから!


・案件R-06

夕日をバックにサムと決闘するだけ。
なんとなくマリアッチだと夕日が映える気がする。

トロフィー集めとかでノーダメ狙ってリトライしまくると「二人きりだな、ジャック」を何度も聞くハメになる。
そういうのは彼女にでも言ってやれよ。

初見の時は赤い血にビビった。


・案件R-07

サニーは可愛いし良い子だとは思うんだけど、黒目ちょっと大きすぎない?

最初の戦闘終わったあたりから聞けるケヴィンとのスポーツ談義無線は笑う。

アームストロングはプレイヤーにFF12のヴェイン的な驚きを提供してくれる。
キャラ的には嫌いじゃないけど、投げの性能がいやらしくてイヤ。

雷電がひたすらボコボコにされるムービーの絶望感は半端なかった。
刀持ち替えたぐらいであんなのに勝てるとか嘘だろ!

しかも拳で火の壁を作り出すのはなんなの?
あの場所って下がマグマか何かなの?

エンディングはスーツ雷電再来。ドヤァ!ってしてる。
でもカッコいい。


シナリオ感想はこんな感じ。


友人に借りてプレイしたけど、自分で1本買ってもいいかなと思ってしまうくらい楽しかった。
オススメです。
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