星の魔女

□星の魔女 第3話
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クロロが寝たのを確認すると、女は今度は金髪の少年――シャルナーク――の頭を優しく撫で始める。




そうすることで、シャルナークの表情が段々穏やかになっていくのを確認する。





そして、誰にともなく語りかけるように言葉を紡ぎだした。







「ここの子達はみんなそうね。大人が怖くて、警戒心が強くて、家族を大切にする。


他の子たちも、最初はそうだったわ。


信用なんてしてくれなくて。でも、優しさに触れることは大切なのよ。
生きているのだから、誰かに愛される権利を、誰もが持っているの。


信用できないならしなくていいわ。でも、私は愛してあげる。あなた達のことを」





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