長編 1

□会長と副会長
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「んぁ?」

泥のように眠った後はスッキリ爽快!!



な、ワケは無く
まだ体のアチコチが痛むけど、動けない程じゃないからベッドから起き上がる


「……ぁ…今日からだったっけ…」

ベッドサイドに置いてあった政臣さんの置き手紙と真新しい制服…


『愛しの卯月へ

すまないな、急に仕事が入ってしまって卯月が起きるまで居られなかったので置き手紙する。
起きた時、オレが居なくて寂しくなって泣くなよ?(笑)
制服を着たら八時までに職員室に行くように、担任を待たせているからな』


一瞬読んでる最中に手紙にシワが寄る


「…………寂しいなんて思うわけないだろっ」


最終的にクシャクシャに丸めてゴミ箱に投げ入れた


「……八時って書いてあったよな…」

フンッと鼻息荒くゴミ箱を一睨みした後、置き手紙の"大事な部分"だけを反芻する

キョロキョロと部屋を見回すと、壁に高級そうな時計が掛かっていた


只今の時刻
七時二十八分


何となく眠くなりながら聞いた学園の内容に、職員室はココの特別棟と一般棟を繋ぐ渡り廊下の近くにあるのだとか


モソモソとダルい体に鞭打って、真新しい制服に身を包む


「……う〜ん…コレどうやんの?」

ヒラヒラと肌触りのイイ布を空中で舞わせてみる


長さや細さ的に首に巻くものみたいだ……

「ネクタイだったら判るんだけどなぁ…」

流石は金持ち校…


ずっとそうしてるワケにもいかないので、雰囲気的に首に巻いてみた

「…………ま、いっか」

むしろ有ると邪魔だなぁ…

グイグイとしっくりくる位置に直しながら理事長室の扉を開ける



「…………政臣さん…行ってきます…」

ポソリと扉が閉まると同時に呟く


いや!!恥ずかしいとか思ってないしね!!

挨拶は日本の心!!



顔を赤くしながら広い廊下を走り出す

確か時雨さんと来た時に階段があったはずだ





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