☆矢文2
□夏の贈り物
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童虎がシオンに、日本の土産だと言って浴衣をプレゼントしたのだが、どう見ても女物。
シオンは童虎に食って掛かるのだが、童虎は自分は何も悪いことはしていないと開き直る。
「なら何で女物を買ってくるのだ!」
「ワシはちゃんと店員に相談したのじゃ」
童虎曰く、あまりの種類の多さに悩んだ童虎は店員に相談し、最終的に淡い紫色に黒の薔薇模様といった女物の浴衣を購入したということだったらしい。
話を聞いたシオンは疑問を投げ掛ける。
「お前は何て説明したのだ?」
「お主の特徴を話したんじゃが」
「誰に贈ると?」
「勿論、恋人に贈ると」
この場合は店員も童虎も悪くはない、男である童虎の恋人だと相手は女性だと勘違いするだろう、更に童虎の言い分も間違ってはいない、何故なら童虎とシオンは恋人同士だから。
その後、天秤宮では女物の浴衣をを着たシオンと童虎の寛いだ姿が夏の間見られたとの事。
【完】
童虎はシオンに似合うなら男物、女物構わず買いそうな感じ。