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□裸エプロン
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雲雀は並盛財団トップ、そして了平はボンゴレの幹部として、社会人になった二人は仲良く同棲していた。
そんな中、了平がなぜか可愛らしいフリルたっぷりのエプロンを買って帰ってきた。
おもむろにそのエプロンを雲雀に手渡して一言告げる。
「これを着けて欲しい」
と。
世の中の新妻も着けないだろう、恥ずかしいぐらいの乙女なエプロンだったのだが『まあ、着けるぐらいなら』と軽く考え受け取った雲雀を後悔させるような衝撃の一言を、了平は言い放った。
「裸で着てくれ」
勿論無言で容赦なく鉄槌を食らわす雲雀だったが、了平は中々引き下がらない。
仕方がなく了平の言い分を聞いてみると『裸エプロンは男のロマン』と持田が言っていたのだと白状する。
取り敢えずあの剣道部主将は、後に制裁を食らわす事に決めたのだが、更に続けて了平が説得を始める。
「雲雀は似合うと思うぞ」
了平が自分を誉めるのは嬉しいが、恥ずかしさが上回る雲雀は断固拒否、そして了平に言い放つ。
「君が着るなら考えるよ」
次の日。
帰宅した了平の手には同じエプロンが握り締められていた。
【完】
→おまけに続く。