☆矢文.

□天の邪鬼が伝える愛の言葉
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「シオンから熱烈なプレゼントを貰ったのじゃ」

次の日の朝、童虎はムウに『シオンから最高のプレゼントを貰った』と報告、お礼を言いに白羊宮に来たのだが、老師の物凄く嬉しそうな顔を見た星矢は傍らに立つシオンに聞いた。

「なぁ、シオンどんなプレゼント渡したんだよ」
興味津々に聞いてくるが、『愛してる』と、一晩中言い続けたなど恥ずかしくて言えるはずもなく、顔を真っ赤にしながら叫ぶ。

「っ、狼狽えるな小僧!!」

「落ち着いて下さい、狼狽えてるのはあなたの方ですシオン」
ムウの突っ込みがすかさず入る。

そして、怒りの矛先は童虎に向けられる。
「童虎!余計な事をべらべら話すな」

「嬉しかったのじゃ、自慢の一つもしたくなるのは、当たり前じゃろう」

童虎の言葉に少しときめくも、天の邪鬼は直ぐには治らない。

「ふん。誕生日だからだ、もう言わんぞ」

「そうか、では来年の誕生日も同じものをお願いしようかのぅ」

笑いながら、答える童虎にシオンが反論するより先に、星矢が言った。

「俺、来年の誕生日にシオンが老師にプレゼント渡すところが見たい」

星矢の爆弾発言に周囲は固まる。
星矢はシオンと童虎が恋人同士だと気付いていない、ただ仲の良い親友だと信じているのだ。

「星矢、(二人の)邪魔をしたら駄目だよ、バトル(夜の営み)に巻き込まれてとばっちり(星矢にとっては別な意味で出血死になるだろうけど)に合うことが予想されるからね」

()内は星矢には聞こえていないが瞬の鬼気迫る説得に納得したらしい。



「来年まで待つのだな」

「一年などあっという間じゃ」

優しく見つめ合う二人。

童虎HAPPY BIRTHDAY!!

【完】
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