☆矢文.
□天の邪鬼が伝える愛の言葉
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五老峰に引き籠もる老師に顔を見せたムウは、挨拶もそこそこに本題に入った。
「老師、誕生日に欲しいものを教えて下さい」
「誕生日…か?」
後一週間程で、老師こと天秤座の童虎は誕生日を迎えるのだが、本人は余り気にしてなかったみたいだ。
「そうです誕生日プレゼントです。欲しいものを教えて下さい」
「うむ……得にはないのう」
ムウの言葉を聞いた童虎は、暫く考えていたが、笑いながら答えた。
見目は18歳だが、中身は200歳も越えているので仕方がないといえば仕方がない。
「わかりました、ではこうしましょう。シオンにして欲しい事ならあるでしょう」
「それなら…」
「それを教えて下さい」