☆矢文.

□恋愛のイロハ
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三日前の事。
「私は悪い病に掛かっているのかもしれない」
珍しく双児宮まで降りてきたシャカがサガに話す。
「どこか痛いのか」
滅多に泣き言などを言わないシャカの言葉に不安を覚える。
「痛いのではなく、苦しいのだ」
「どのように?」
本気で病なら病院に連れていかなければならない、いくら屈強な黄金聖闘士とはいえ、自力で治せないからだ。
「アイオリアの事を考えると胸が苦しい」
「…」
病気か?サガは悩む。
話を纏めると、アイオリアに見つめられたり、手が触れると、胸が苦しい程早鐘を打つようにドキドキするらしい。
悩んだサガはアイオロスに相談をすることにした。



「それは恋の病だよ」
笑いながら答えるアイオロスにサガは真面目な表情で問う。
「それは病院に行けば治るのか」
「うーん、ちょっと無理かな」
よくわかっていないサガの問い掛けに、真面目に返すアイオロス。
恋の病がどのよぅなものか、いまいちわかっていないサガとシャカにアイオロスは話を続ける。
「とりあえず、リアを捕獲しちゃえば?」
「そんな事で治るのか?」「原因がはっきりしてるのだから、その原因をどうにかしたら解決するはずだよ」

捕獲しようにも相手も黄金聖闘士、下手をすると百日戦争が起こる可能性もある。
話し合いの結果、『死なない程度に五感を剥奪』と云う事になったらしい。
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