☆矢文2

□秋の水浴び風邪と看病
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風邪で寝ていたサガは、小宇宙の気配を感じ、目を覚ました。
どこからか聞こえる話し声は、双児宮の玄関先から聞こえてくるらしく、喉の渇きを潤すついでに確認をしに行くことに。

玄関先でカノンとアイオロスが話しているのを確認、近づくと話の内容が明らかに。

「サガの体を拭きながら悪戯する気だろう」

「熱で身悶えるサガを目の前にして私が止まる分けないだろ!?」

「お前がやらなくてもいい、俺がする」

「いやいやそれは私が、汗で濡れたままだと風邪には良くないからね」

「帰れ!この変態!!」

黄金聖闘士以外通るものはいないとはいえ、日の高い内しかも玄関先で恥ずかしい内容を、永遠討論されるのは幾分やるせないものを感じたサガは、必殺技の構えをしたまま二人の前へ。

「玄関先でそんな恥ずかしい会話をするな!!」

二人は異次元へ、そして力尽きたサガはそのまま崩れ落ち意識を無くしたのだった。

目を覚ましたサガは、自分がベッドの上で寝ている事に気付く。
傍らに居たムウは気が付いたサガに言葉をかける。

「調子はどうですか、偶々通りかかったら玄関先で倒れていたのでここまで運びました、少しでもおかしいと感じたら小宇宙でも飛ばして助けを呼んでくださいね」

「ああ、すまない」

枕元に一通り必要な物を用意したムウは、サガに帰ることを告げ扉に手を掛け、何かを思い出したかのように振り向き一言。

「普段下着を着けないから丈夫なのかと思ってましたが、意外と普通だったんですね」

呆然とするサガを尻目にムウは帰っていった。


【完】
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