Milky way

□二人だけの場所
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∞二人だけの場所∞


7月7日

離れ離れの織り姫と彦星が年に一度会える日。

リリスたちは願い事をするらしい…



僕はシンジ君達に誘われて町の七夕祭に来ている。

町は出店や提灯の明かりで華やかに見える。


「あ〜ぁ…どうして日本人ってこんなに騒がしいのが好きなのかしら!
バカシンジ!早くりんご飴買って来なさいよ!」

セカンドチルドレンがぎゃあぎゃあ騒いでいる。

『もう…分かったよ。買ってくるからその辺に居てよ!』
近くにあったベンチを指差して、呆れたような顔をして小走りで行ってしまった。

僕は追いかけた。
シンジ君の背中が見えた。
追い付いて肩にポンっと手を置いた。

「僕も行くよ。君一人じゃ大変だろ?」

『ありがとう。助かるよ。』
シンジ君の頬が綻んだ。


なんだか、不思議な気持ちになった。

…なんだろう。
このキモチ…。

嬉しいの…か…?


急に体が引っ張られた。
シンジ君が僕の手を掴んで走り出した。

「急にどうしたんだい!?」

シンジ君はチラっと振りかえって
『いいからついてきて!!』
弾むような声でいった。

人込みを縫うように翔けていく…
君の背中が目に焼き付く。


華やかな町を抜けて、薄暗い山道に入った。

「どこに行く気なんだい?セカンド達をほっといていいの?」

さっきより手を掴む力が強くなった。
『怒られるのは確実かな…でもどうしてもカヲル君に見せたいものがあるんだ!』

…セカンド達に怒られてまで見せたいものってなんだろう…?

考えている間に木々を抜けて、小高い丘にでた。
視界が開けている。


『空を見てみて!』
そう言われて空を見上げる…

星が川のようになってとても綺麗だ。

『ここから見る天の川がとっても綺麗なんだ。どうしてもカヲル君に見せてあげたくて!』
シンジ君は空を見上げながら言った。

「ありがとう。とっても綺麗だね。嬉しいよ。君と見れて…」
シンジ君の手をギュッと握った。

『また来年もこうして二人で見れたらいいね。』
「あぁ…」
シンジ君が僕の手を握り返す。






しばらく眺めて、セカンド達のところへ行くとやっぱりセカンドはカンカンだった。

僕とシンジ君に一発ずつビンタをくらった…



7月7日…
ビンタは痛かったけど、それ以上に僕に大切な思い出が出来た。


あの場所は二人だけの秘密…



わり


ちょっとグダAだったかなwww
でもちょっとでもキュンとしていただけたら嬉しいです(^^)

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