お話(未完成)

□ヤサシイキス
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昼休み
最近は自分の席でお昼をとる時間が増えてきた。

「どうしたの?仕事が忙しいの?」

キラとは、社員食堂に行けばいつも一緒だったからか、不思議そうに聞かれた。
「いや、別に」

ニッコリと笑って答える。言えない。ペットにお弁当を作って貰っているなんて…

「ふうん…でも凄いね。このお弁当!」

「ま、まあな…」

卵焼きに焼き魚、デザート…ウインナーにいたっては今日はウサギの形になっている。

「カガリって卵焼きは甘いの?辛いの?」

「う〜ん、甘いの…かな!辛党だけど卵焼きだけはアスハ家は甘いんだ!」

「僕も!一緒だね!」

うそは言ってないが、キラの満面の笑みに冷や汗が滲む。
はっきり言って、カガリは料理に自身がない。必要最低限、自分が食べれる程度だ。

「この卵焼き、おいしい!最高だよ!」

アスランが作った卵焼き…甘い卵焼きはすぐに焦げて、カガリが作るのは少し苦い。

「中身もフワフワとしてて、カガリをお嫁さんにもらう人は幸せだね!」

「ペット付きならば、な」
「え?」

「いや、何でもない」

お嫁さん…結婚…するのか?私が?
アスランと生活をするようになってから、益々結婚に対してイメージが湧かない自分。
だからと言って、社長のイスってのも女の身では厳しい道のり。
強いて言えば、アスランのようなお嫁さんが欲しい…
カガリはお弁当を眺めねがら、現実逃避をする自分に苦笑いするしかなかった。



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