幸せな時間
□指輪
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オーブに降りたって暫く経った頃の事……
『また眉間にシワが寄ってる……』
『…………う…………』
海辺の……キラ達がいる擁護施設
あの頃、休暇になれば何時も立ち寄っていた
『さいきんカガリこないねぇ〜?なんで?アスラン』
『アスランじゃないだろ?アレックスっ!』
『あぁ…そうだっ、アレックスっ』
『ねぇ、アレックス』
『なんでぇ!?』
たまに来る俺の回りを子供達は取り囲む
何で……?
何でだろうな………?
俺が一番聞きたいよ
『カガリさんはお仕事を頑張っていらっしゃるんですわ、アスランを困らせてはいけません……さぁ、皆お風呂の時間ですよ?』
そう言って事情を察知したラクスが子供達を誘導させた
『そんな顔してたら、しまいには子供達は君に寄り付かなくなるよ?』
さらりと珈琲を飲みながら、キラに指摘され……俺も珈琲を一口口に含む
『………苦い………』
『今日のブレンドは失敗だったって、バルトフェルトさんが言ってたから……』
失敗した珈琲を出すな………
俺は溜め息をついた