お話(未完成)

□ヤサシイキス
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「…カガリ…カガリ…」

心地好い声…優しく…あたたかい…

「…ん…まだ…もう少し」
ベットの上でタオルケットに包まる。

「…カガリ…」

ため息をつくと、そっと耳元に口唇を近づける。

「…カガリ、起きないとまたおっぱい触るぞ」

ガバッ

一瞬で目が覚めた。
コイツ…ペットの分際で…
「アスラン!」

睨みつけるとアスランは舌をだした。

「ほら、朝ご飯。冷めるぞ。」



あの日
「にゃー」と鳴いた猫はアスランと言う名前だった
何故、あそこに居たのか、何か心配ごとがあるのか…カガリは何も聞かなかった。
自分が解決してあげることは出来ない…彼も求めていない…それだけは確かだと思ったから

「今日は和食にしたよ」

そう言うとアスランはカガリにご飯を装う。

「お前…一段と腕上げたな」
「ペットにしては上出来!だろ?」

ニンマリと笑うアスラン。テーブルにはみそ汁、焼き魚、納豆…一人暮らしをしていたころより豪華だ。

「最初はパンすら焼けなかったのに…」

彼が来て一週間
家事が全く出来なかった彼は、あっという間にペットからパーフェクトのハウスキーパーに格上げになった。

「ま、こうしてカガリの為に家のことするの楽しいしね」

涼しい顔でアスランは言ってのける。

「あ、カガリ、もうすぐ時間」

「わかってる!」

そう言うとカガリは残りのご飯を勢いよく口の中に入れた。


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