お話(完結)

□シン・アスカの憂鬱
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中学から高校へ
この辺りは近くの高校が一つしかない為にほとんどが中学の持ち上がり。

「なんか…おもしろくない」
シンは自分の机に着くなりそう言った。

「しょうがないでしょ」

同じクラスになったのは、ルナマリア・ホーク。

「うわぁ…最悪」

小学校から同じクラスだ。
「記録更新ね」

ルナもシンと同様にウンザリしていた

「高校生ってもっと大人なはずなのに…」
「中学と変わらないわね」
二人でため息をはいたとき

「ここ、いいか?」
低い落ち着いた声。
二人が振り返るとそこには、金色の髪の少年の姿。

「あ、ああ…誰も座っていないみたい…」

「ありがとう」

お礼を言うと彼は座った。少し長めの髪で顔全体は見えないが、確実に
「カッコイイ…」
ルナがつぶやく。

シンも同じだった。
こんなイケメン、絶対に同じ中学じゃない。

「なぁ、あんた、どこの中学?」

「プラントだ」

「プラント…ってあんた、帰国子女?」

「ああ」

クラス中がどよめく。どうやらみんな興味深々だったようだ。

「レイ・ザラだ」
金色の髪の彼はそう言うと笑った。女子はおろか男子ですら虜にするような笑顔だった。



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