グロッチ・ストーリー〜心の闇物語〜
□花言葉と魔方陣
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時は経ち、町の時計台は3時を指そうとしていた。
「そろそろ、行かなきゃ。」
クルミさんの一声でみんなは一斉に時計台を見た。
ちょうど町民を安全な所に避難し終わった時だった。
「よし、いくぞ。ワイケーをなんとしても倒すぞ。」
「カネコさん、封印です。封印。」
「んっ。ああ、そうだったな。」
「とりあえず皆さん。自分の命を一番に考え行動してくださいね。」
クルミさんの優しい掛け声がかけられ、町民保安行動隊は気合いを入れた。
町民保安行動隊ってなによ…?
そして、町民保安行動隊は町に出ていった。
「そろそろ行く?」
ブンブンが部屋から出てきてダウの前に現れた。
「………イグゾ。」
「えっ?」
ダウの声を聞いて、違和感を感じ、ダウに目をやった。
すると、目の前にはおかしなダウが写しだされた。
ダウはワイケーと同じような魔物の姿に似ていたのだ。
「ダウちゃん?どうしたの!?」
ブンブンは混乱し、動揺した。
「消シタイ、壊シタイ…。」
「ダウちゃん…。」
ブンブンは後退りしながらダウから離れた。なんていうか、怖かったのだ。ダウの体からでる悪のオーラが今まで以上に強くなっていた。
ダウはブンブンに近づいてきた。
そして、掌をブンブンに向けた。
その後、力を籠めて、掌から魔法を放った。
「い、いやーっ。」
「止めるのさ。」
突然ブンブンの目の前にワイケーが現れ、ダウの魔法を横に反らした。
「わ、ワイケー…。」